登録 : 2017.01.18 23:30 修正 : 2017.01.19 06:50

和解治癒財団、キム・ボクトゥクさんに 
日本政府の出資金1億ウォンを渡す 
市民会「痴呆症を患う老人をだまし 
ハルモニの名誉を売り飛ばした」非難 
財団「本人と家族の同意を得て支給、問題ない」

「日本軍慰安婦ハルモニと共にする統営・巨済市民会」のソン・ドジャ代表(写真右)が18日、和解治癒財団がキム・ボクトゥクさんに支給した1億ウォンが入っている口座のコピーを公開している=チェ・サンウォン記者//ハンギョレ新聞社
 日本政府から謝罪を受けるために戦っている日本軍慰安婦被害者の象徴的人物であるキム・ボクトゥクさん(100)に、和解治癒財団が本人の同意を得ずに合意金名目で日本政府の出資金から1億ウォン(約970万円)を支給したという主張が出た。慰安婦被害者ハルモニ(おばあさん)に対し日本政府に代わって金銭を支給している和解治癒財団は「本人と家族の同意を得た」と主張しているが、ハルモニを支援する市民会側は「ハルモニをだまして金銭を渡した」と反論している。

 「日本軍慰安婦ハルモニと共にする統営・巨済市民会」のソン・ドジャ代表は18日、慶尚南道議会のブリーフィングルームで記者会見を行い、「キム・ボクトゥクさんは現在、痴呆症状で病院に入院中であり、和解治癒財団がハルモニをだまして1億ウォンを支給した。これは日本政府から謝罪を受けるために戦ってきたハルモニの名誉を売り飛ばす行為」と主張した。ソン代表は17日にキム・ボクトゥクさんと対話した内容の録音ファイルも公開した。

 録音ファイルによれば、キム・ボクトゥクさんは「合意したなら私に『合意しました』、『金を受け取りました』と言わなければならないのではないか。1億をもらったのか、5万ウォンをもらったのか、私には分からないい。見ていないし」として、金銭を受け取った事実を知らないことが明らかになった。ハルモニは金銭を受け取った事実を知らされると、泣きながら「また返さなければ」として、金銭を返すように言った。

 韓国と日本政府は2015年12月28日に10億円をやりとりすることなどで慰安婦問題に合意した。昨年7月に発足した和解治癒財団は、日本政府が渡した10億円で慰安婦被害者に1人当り1億ウォンずつ支給している。合意当時の生存者46人のうち、18日現在で34人が金を受け取ることに同意し、31人が金銭を受け取った。

 だが、和解治癒財団は昨年2回病院を訪ね、キムさんの明確な同意を得て、11月と12月の2回に分けて1億ウォンを支給したと明らかにした。同財団の関係者は「昨年6月15日、キムさんの甥の許諾を得て病院を訪ね、キムさんは『不満だが分かった。甥に金をやりたい』と話した」と明らかにした。この関係者はまた「昨年10月7日には病院で甥と一緒に会って、ハルモニ名義の「現金支給申請書」を甥の代筆で作成し、ハルモニの印鑑も捺した。この日もハルモニは『甥と孫娘に金をやりたい』と言い、『日本のやつらが謝罪を覆してはならない』と要請もした」と話した。

 これに対してキム・ボクトゥクさんの甥(48)は「叔母(キム・ボクトゥクさん)が同意されたので1億ウォンを受け取り、一銭も使わずにそのまま持っている。叔母が返せと言うなら直ちに返す。何でも叔母の意に従う」と話した。キム・ボクトゥクさんは22歳だった1939年に徴用募集者に連れられて中国とフィリピンで日本軍「慰安婦」生活を強要され、1945年に解放された。キム・ボクトゥクさんは1994年、韓国政府に日本軍「慰安婦」被害者登録をして、日本政府の謝罪を受けるために積極的に活動してきたが、アルツハイマー性痴呆症で2013年11月6日から慶南道立統営老人専門病院に入院している。

チェ・サンウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2017-01-18 19:21
http://www.hani.co.kr/arti/society/area/779257.html 訳J.S(1686字)

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