朴槿恵(パク・クネ)大統領は1日の記者懇談会で、「チェ・スンシル氏は古い知人であるだけ」だとし、チェ氏が大統領同様のレベルで国政に介入したという「朴槿惠-チェ・スンシル共同政権」疑惑を否定した。
朴大統領は「二人はどのような関係なのか」という質問に「何十年来の知人だ。知人だとして何もかもできるというのはあり得ないのではないか」として、「大統領として哲学と所信を持って国政を運営してきた。福祉や外交・安保・経済などは参謀たちと相談しているうちに、自分なりにさらに精巧で良い考えやアイデアを得られるようになった」と答えた。朴大統領はまた、「外交・安保部分などを発展させ、現在はそのような枠組みを整えてきたと考えおり、それらが根付くように最後までうまくまとめたいと思っていたが、(弾劾審判という)このようなことに見舞われた」と話した。チェ氏に首脳会談の資料のような重要の政府文書が頻繁に流出され、THAAD(高高度防衛ミサイル)配備や開城工業団地閉鎖などの重要な意思決定をチェ氏が行ったという様々な疑惑に対してこのように釈明したのだ。
朴大統領はキム・ヨンジェ、キム・サンマン氏など秘密の医療陣を通じて各種の処方を受けて注射を打ってもらったことについては、「そんなに変な薬を使ったとは思っていない」と話した。朴大統領は「大統領を含めすべての人には自分のプライベートな領域がある。病気になることもあり、良い薬があると聞けば、それを試すこともある」としたうえで、「そのようなことで国に損害与えたことは一度もないと思う。私がどのような薬を飲んたと何もかもばらされるのは、恥ずかしいことこの上ない。『このような病気があるから、このように治療した』という話をすること自体が、何か間違っているのではないか」と声を高めた。
朴大統領は「歴訪の時は特に疲れて辛い場合もある。翌日早く仕事をしなければならないため、疲労回復のために栄養注射を打ってもらうこともあり得るのに、それを大罪でも犯したかのように言ってしまうと、大統領の身動きが取れないのではないか」として、「症状を聞いて、医療陣が処方したもので、どのような薬が入っているのか、(私には)分からないことではないか」と付け加えた。国政に責任を負う大統領の健康に関する情報は第2級国家秘密として分類されるほど重要な事案だが、これを秘密の医療陣に任せたことに対する問題意識は全くなかった。
朴大統領はキム・ヨンジェ整形外科の中東進出に関連した特恵疑惑について尋ねられると「特別に特定のところを支援したり、特恵を与えるように指示したことはない」としながらも「ただ、優れた技術を持っているそうだから、そのような企業に(開ける)道があったらそれを支えるが、(これは)創業する企業にはすべて同様に適用されること」だと話した。