登録 : 2016.12.27 23:40 修正 : 2016.12.28 06:23

150分間の懇談会で歯切れの良い言動 
「統一された大韓民国万歳」叫ぶ場面も

8月に亡命したテ・ヨンホ前駐英北朝鮮公使が27日、ソウル世宗路の政府ソウル庁舎ブリーフィングルームで150分間にわたって行われた記者懇談会を終えた後、「統一された大韓民国万歳」を叫んでいる=共同取材写真//ハンギョレ新聞社
 去年の夏に韓国へ入国した北朝鮮のテ・ヨンホ前駐英公使が27日、自ら要請した記者懇談会で、150分間にわたり歯切れの良い言動で注目を集めた。

 「私は数カ月前まで、金正恩(キム・ジョンウン)政権のために外交の最前線で働いてきた北朝鮮の前駐英公使です」

 27日、午後2時を少し過ぎて懇談会が開かれた政府ソウル庁舎3階の合同ブリーフィングルームに入ってきたテ・ヨンホ前公使は、眼鏡を外し、立ったまま準備してきた原稿を落ち着いた口調で読み上げた。懇談会場は記者はもちろん、統一部の職員でも出入り許可証がなければ入場できないほど、厳重に警護されていた。テ前公使は、北朝鮮外交官に向けて「無邪気な羊のように金正恩に従わないで、みんな一緒に立ち上がろう」と呼びかけ、「毎日日和見主義的に過ごしていた過去が恥ずかしかった」と述べた。準備してきた原稿の朗読を終えてからは、両手を挙げて「統一された大韓民国、万歳」を叫んだ。

北朝鮮のテ・ヨンホ前駐英公使が今月27日午後、ソウル世宗路の政府ソウル庁舎で行った統一部記者団との懇談会で、北朝鮮の金正恩統治体制の実状などに関する記者の質問に答えている/聯合ニュース
 その後の記者たちの質問に、テ前公使は「2013年4月核と経済の並進路線が党の政策として公式採択された」とし、「事実上、核最優先政策と言っても過言ではない」と話した。彼は「(北朝鮮が)2017年までに核開発を完成」する計画だと強調した。金正恩労働党委員長が、このようなタイムスケジュールを決めた理由については「北朝鮮にとっては、韓国と米国で大統領選挙があり、政権の引継ぎが進められる2016年から2017年末までが適期と見られていた」と説明した。

 テ前公使は、韓国と米国に新しい政権が発足する時は必ず新しい対北朝鮮政策を試みるという認識を北朝鮮は持っていると語った。したがって、この時期に核開発を完成し、新たに発足する韓米両国の政権と北朝鮮が核保有国の地位を持って新しい対話を始めることを目指しているということだ。彼は「金正恩政権は核開発を放棄しないだろう」とも言い切った。

 テ前公使は亡命先として米国ではなく韓国を選んだ理由について「北朝鮮と地理的に一番近く、同じ民族で血が通い言葉が通じる韓国に来て統一に向けた闘争を展開するのが、国の統一を早めるための最も近い道だと思った」と述べた。入国過程と経路については、「これまでのマスコミ報道は事実と異なる」としながらも、具体的な言及は控えた。自分は「亡命」や「脱北」をしたわけではなく、韓国に「投降した」と話した。

 金正恩政権の正統性と関連しては「金正恩時代になって北朝鮮はこれまで維持してきた名分とアイデンティティを失った」としたうえで、「金正恩で(世襲は)終わりだと、確信をもって言える」と述べた。

 テ前公使は現在放送中の韓国ドラマに触れながら、北朝鮮内での人気を伝えると共に、英語圏の取材陣の質問には流暢な英語で答えて注目を集めた。

キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力:2016-12-27 20:59
http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/776366.html 訳H.J(1459字)

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