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「過ちなしという大統領と反省なしのセヌリ党に憤り」

登録:2016-12-19 17:51 修正:2016-12-19 22:59
第8次ろうそく集会の声
17日の「朴槿恵即時退陣」を要求する第8次ろうそく集会に参加したセウォル号遺族と市民たちが、セウォル号の犠牲者の名札の付いた304着のライフジャケットを着て三清洞の首相公館に向かって行進している=イ・ジョンヨン先任記者//ハンギョレ新聞社

「黄教安(ファン・ギョアン)首相の代行体制は朴槿恵(パク・クネ)の延長に過ぎない」
「もう待ってばかりいてはだめだ
国民が注視しているという信号を送らねば」

 第8次ろうそく集会が開かれた17日、ソウル65万名など全国で77万名(警察推算 7万7千名)の市民が街頭に出た。100万名を軽く超えた以前の集会に比べれば減っているが、依然として広場には2008年の狂牛病ろうそく集会が絶頂に達した時(2008年6月10日、主催側推算70万名・警察推算8万名)位の人々が集まっている。

 弾劾訴追案も可決されて憲法裁判所の審判を待つだけなのに、何が市民たちを広場に出てこさせたのだろうか? この日光化門(クァンファムン)広場に出てきた会社員チャン・グァンギュンさん(60)は「弾劾が可決されて休もうと思ったけれども、セヌリ党議員の聴聞会偽証教唆、過ちはないという大統領側答弁書等々、この一週間彼らのやることを見ていて我慢できなくて出てきた」と言った。

■「何を誤ったのか分からないって?腹が立って病気になりそう」

 夫と二人の子供と一緒に光化門広場に出てきたオ・ジヨンさん(36)は「国民の公憤が分からず本人は潔白だと主張し続けるのを見て、怒りで病気にでもなりそうで子供たちまで連れて出てきた」と言い、「土曜の夕方この寒さの中で集まって退陣せよと言う国民の心が分かっていないことが一番頭に来る」と話した。光化門広場に出てきたキム・ブギョンさん(48)も「あまりのひどさに出てきた。全く反省がなくて、本人が何の過ちを犯したのかも分かってない」と指摘した。この日大田(テジョン)で開かれたろうそく集会にお父さんと一緒に参加した6歳のキム・ソヌちゃんの言葉は立派なものだった。「大統領ハルモニ(おばあさん)が間違ったことをしたんだけど、悪かったと言わないから」。「あたしたちも幼稚園で間違ったことをしたら友達にごめんなさいと言うのに、大統領ハルモニは自分が間違っていたと言わない」ソヌちゃんの言葉だ。

■ 「反省なしのセヌリ党と黄教安首相」

 大統領パク・クネを作り出した主役であると同時に国政壟断の一軸であったセヌリ党と黄教安大統領権限代行の態度も、公憤を買っている。光化門広場に出てきたイ・ヒョンヨンさん(62)は「憤懣やるかたないという思いで出てきた。第7次ろうそく集会までずっと参加してきた。大統領は弾劾になったがセヌリ党はまたも親朴槿恵系が勢力を得るのを見て腹が立ってならないし、なにしろ工作政治に長けた政権なのでどんなことが起こるか不安で、また出てきた」と話す。親朴槿恵系のチョン・ウテク議員が16日のセヌリ党院内代表選挙で勝利して、また親朴槿恵系が与党指導部を掌握した。大邱(テグ)でろうそく集会に参加した70歳のキム・ドクマンさんは「黄教安首相体制は朴槿恵体制の延長だ。今すぐ退陣させなければならない」と声を高めた。

■「信じられるのは市民の力だけ」

 市民の間にはこれまで本来の機能を果たせないできた国家権力を牽制するために、持続的に市民が声を高めなければならないという共感が生まれていた。夫婦で一緒に水原(スウォン)から光化門広場にやってきたキム・ギベクさん(46)は「我が国は代議制民主主義だから国民は大統領や国会議員がちゃんとやってくれることを期待して生業に携わってきたが、今やそうではないことを悟った。結局は主権者である国民が注視しているという信号を絶えず送り続けなければならないと思う」と言った。江原道の春川(チュンチョン)で集会に参加したハン・サンギュンさん(26)は「現実の法は権力の道具として使われやすい。法だけに依存していてはだめで、弾劾審判と特検の調査だけを待っていてもいけない。私たちが直接広場に出てこなければ」と言った。

ホ・スン、パク・スジ、コ・ハンソル記者、全国総合 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力: 2016-12-18 20:12

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/775129.html 原文: 訳A.K

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