17日午後、ソウル光化門(クァンファムン)の世宗(セジョン)文化会館前。「朴槿恵(パク・クネ)を逮捕せよ」と書かれたプラカードを掲げた10代の青少年4~5人が、ポリスラインを挟んで「弾劾棄却」のプラカードと太極旗を掲げた中年女性と向かい合っていた。
世宗文化会館前で集会をしていた青少年ら約100人は、近くで開かれた母親部隊奉仕団などの極右団体の「弾劾反対」集会のために苦しんだ。「彼らにちゃんと教えたのか…子どもが親を踏みにじるのかね」「あんなにかわいい子がどうして社会主義に染まったのか」。年配者らは、青少年らに向かってしきりに舌打ちした。警察はしょっちゅうポリスラインを越えて青少年の集会領域側に来て騒ぎを起こそうとする年配者たちを諭して帰すのにせわしかった。
この8週間、広場に出た10代たちは、朴槿恵政権だけでなく「年配者」とも闘わなければならなかった。成人にはぞんざいに振る舞えない年配者たちは、青少年たちには「お前たちに何がわかる」と、こぶしを突きつけがなり立てることが日常茶飯事だった。この光景を見た高校3年生のチェ・ミナさん(18)は「私たちがこんな社会を作ったんじゃない。大人たちが作ったこんなめちゃくちゃな社会を、私たちが変えてみせると出てきたのに、私たちに向かってしっかりしろなどと言うのは理に合わない」と話した。10代たちは8週間ろうそく集会で自分たちが世の中を変えたという事実を体験した。ペ・ユリムさん(16)は「個人的に参加することもできるが、青少年が集まって『私たちにも意志がある』ということを見せたと思う」と話した。全羅北道群山(クンサン)から来た高校1年のパク・ヨル君(16)は「ほとんどが同い年だったから一緒にチョン・ユラの不正入試や教育改革のような話を集中的に話せてよかった」と言い、「最初はもどかしくて参加したが、国会で弾劾案が可決された後はお祭りに参加しているような気もする」と話した。
この日の集会で10代は「全国青少年革命」を発足すると社会に向けて宣言した。ろうそく集会が始まった後、SNSを通じて集まった「中高生連帯」と「中高生革命」を統合した団体だ。会員は1000人あまりに上る。全国青少年革命は記者会見文で「どのような成人勢力とも連合したり妥協せず、どのような大人の指導や助けも一切受けない」としっかり書き入れた。
「ろうそく集会の自信」を踏まえ、彼らは「青少年選挙権闘争」を続ける計画だ。現在満19歳以上の国民に限り与えられる選挙権を満18歳から与えようという運動だ。ユク・ギョンス君(17)は「私たちはこれから生きていく世代なのに、だまって大人たちに任せることはできない」と話した。この日の集会で青少年たちはスローガンを叫んだ。「いずれにせよ、私たちが勝つ!」