朴槿恵大統領の退陣を要求する第6回ろうそく集会が開かれた3日午後には、多彩な事前行事が行われた。金淇春(キム・ギチュン)前大統領府秘書室長などの顔が描かれたゴムボールを蹴り飛ばしながら喜んでいる市民の傍らで、農楽隊が雰囲気を盛り上げていた。
光化門(クァンファムン)広場にキャンピング村を作った文化芸術家たちは、子供たちと一緒に絵を描いた。午後1時から光化門広場に設けられたセウォル号キャンピング村では「こどもたちが考える民主主義」お描きイベントがを開かれた。作家のキム・ハウンさん(49)は「毎週、親と一緒に集会に出てくる子どもたちに、彼らが考える民主主義とは何かを訊いてみたかった」として、「子どもたちが描いた絵の中から選んで、月刊「子供と文学」に掲載する予定」と話した。童話作家のチェ・ボユンさんは自ら描いた「下野しろ」バッジを市民に配った。
美術家のイム・オクサンさんは、光化門広場に金淇春(キム・ギチュン)前大統領府秘書室長と李貞鉉(イ・ジョンヒョン)セヌリ党代表、金武星(キム・ムソン)元セヌリ党代表の顔を描いたボールを持ってきて、「市民ボール蹴飛ばし」行事を開いた。市民たちは周りを取り囲んで彼らの顔が描かれたボールを足で蹴り合った。幼稚園児や小学生たちに特に人気で、子供たちが活発に参加していた。イム・オクサン氏は「朴槿恵(パク・クネ)弾劾を控えて、この3人が姑息な手を使っている。ボールに金武星、金淇春、李貞鉉の顔を描いて足で蹴り飛ばそうという趣旨」だと説明した。
午後1時からは光化門広場の李舜臣(イ・スンシン)銅像の前で、退陣行動財閥拘束特別委員会の主催で「財閥が核心だ!財閥-全経連解体、財閥犯罪エキスポ」が開かれた。主催側関係者がサムスン電子のイ・ジェヨン副会長の名札と顔写真をつけて、手首をローブに縛られた格好で出て来ると「朴槿恵と共に刑務所へ行きます」と言った。辛東彬(<シン・ドンビン>重松昭夫)ロッテグループ会長に扮した人は「自首します。警察よ、捕まえに来て」と言った。司会者は「イ・ジェヨンと辛東彬が自分たちを逮捕せよと言っているのに、逮捕もせず、調査を行うだけです。イ・ジェヨンと辛東彬が刑務所に行かず、財閥が解体されない限り、第2の李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵が出てくるでしょう。こいつらが腐らせた財閥を解体しなければ、国政を壟断する輩はこれからも出てくる」と話した。