登録 : 2016.12.03 01:12 修正 : 2016.12.03 08:09

大統領「4月に退陣」を表明するかがカギ 
非朴系を引き留めるこれと言った誘引策ない 
 
「ろうそくがどれほど激しく燃え上がるか」がカギに 
「弾劾案が否決された場合はセヌリに大打撃」 
「ろうそくだけに頼るわけにはいかない」との懸念も

野党3党の院内代表が2日午前に国会で会い、朴槿恵大統領弾劾訴追案処理日程に合意するに先立ち、手を取り合っている。左から国民の党の朴智元、共に民主党の禹相虎、正義党の魯會燦院内代表=イ・ジョンウ先任記者//ハンギョレ新聞社

 野党3党が2日、代表会合を開いて「9日に弾劾案を採決」する方針に合意したことで、(朴大統領の3回目の談話に)揺さぶられた弾劾をめぐる野党の協力が復元された。セヌリ党内非朴槿恵系の"戦線離脱"の影響で内輪もめに陥った翌日のことだ。しかし、"弾劾案の可決"というゴールまでには至る所に伏兵が潜んでいる。「4月末退陣論」に傾いた非朴系を引き留めるこれと言った誘引策がないうえに、「交渉を通じて退陣の時期を繰り上げて大統領選挙の準備に突入しなければならない」という現実論が野党内部でも広がっているからだ。

 当初、野党は、前日に国民の党が折衷案として提示した「弾劾案を2日に発議、5日に採決」する案も検討したが、5日に採決を行うためには本会議の日程を追加しなければならず、この場合、セヌリ党議員らの参加を促す名分が弱くなるという点を考慮し、定期国会の最後の本会議が予定された9日を「Dデイ」に決めた。9日の採決を確定した以上、発議の時点は来週初めに先送りすることができたにもかかわらず、「2日に発議」を固守したのは、3日に予定された6回目のろうそく集会を意識した側面が強い。弾劾案の提出すらしていない状態でろうそく集会に参加すれば、ろうそくのターゲットが大統領府ではなく国会になりかねないという懸念が大きかったからだ。

 弾劾案の採決まで残る一週間という期間もまた、野党陣営にとっては負担になる。その間に大統領府と親朴系が後続措置を講じるかもしれないからだ。もし朴槿恵大統領がセヌリ党が要求した4月末の辞意表明要求を拒否するなら、問題は簡単に解決する。すでに「7日午後6時までに大統領の回答がなければ弾劾に参加する」と表明したセヌリ党の非朴系としては、弾劾案の採決に参加して賛成票を投じるのに負担がないからだ。この場合、弾劾案は可決定足数(200人)を上回り、朴大統領が職務停止状態に入ることになる。

 野党が最も懸念しているのは、朴槿恵大統領がセヌリ党が党論として建議することにした「4月末の退陣を前提にした第1線からの後退」を7日以前に電撃的に表明する場合だ。そうなれば、非朴系が採決に参加する名分は弱くなり、野党は可決に必要なセヌリ党の離脱票28票の確保が厳しくなるからだ。

 カギとなるのは週末のろうそく集会がどのぐらい強く、また激しく燃え上がるかだ。首都圏や釜山(プサン)・慶尚南道を基盤にした非朴系としては、ろうそく集会の民心の規模と激しさによって圧迫の強度が変わらざるを得ないからだ。週末の雰囲気を確認した非朴系の一部が弾劾戦線に復帰するなら、野党としては弾劾案の採決に勝負をかける余地が生まれる。

 問題は非朴系に加えられる圧力の強さが、弾劾と関連した立場の変化をリードする水準に達しない場合である。今現在、野党の雰囲気は否決を冒してでも弾劾案の採決を強行するということだが、それによる悪影響の規模を誰も断定できないという点で、政治的には冒険に近い。弾劾を強行して否決された場合、野党としては「ろうそく集会の民心」の集中砲火は免れるだろうが、朴大統領を引きずり下す"最後の武器"を消尽することになるため、その後の代案作りが難しくなる。

 もちろん、野党の一部では「弾劾案が否決されても悪くない」という見方もある。怒れる民心の集中砲火が「弾劾に反対した勢力」に浴びせられ、セヌリ党は"回復不能"の打撃を受けることになるということだ。しかし、このようなシナリオは、現在のところ"希望的観測"に近い。セヌリ党もまた、「国民が望む大統領の早期退陣を貫徹させた」いう名分を掲げて防御線を張り、長期戦の態勢に突入することが予想されるからだ。

 弾劾案の否決に対する懸念は、野党の気流を"交渉"に傾かせる可能性もある。実際、民主党と国民の党の内部には「政界が無条件にろうそくの流れに乗っていくわけにはいかない」という雰囲気もある。民主党幹部は「今はろうそくの要求を無視できないが、これからもろうそくだけを頼りにして突破口を見つけるのは、政治の責任を放棄することだ。"弾劾案の否決以降"について考える必要があると思っている議員が少なくない」と伝えた。

イ・セヨン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力:2016-12-02 21:57
http://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/773070.html 訳H.J(2039字)

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