登録 : 2016.11.30 01:17 修正 : 2016.12.01 07:17

教学社版教科書は親日美化と誤謬で論議 
学校では採択率0%で追い出され 
 
5.16  
教学社:「憲政中断させたクーデター」 
国定:評価せず、朴正煕の軍服写真を除く 
 
維新体制 
教学社:「民主主義の正道から逸脱した独裁」 
国定:「大統領の権限強化した独裁体制」

独立運動家の池青天先生の母方の孫である民族問題研究所のイ・ジュンシク研究委員が29日午前、ソウル光化門広場で国定歴史教科書の廃棄を要求する1人デモを行っている=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社
 28日に公開された朴槿恵(パク・クネ)政権の国定歴史教科書が、親日・独裁美化の論議や事実関係の誤謬などで2014年に採択率0%台を記録し、事実上教育現場から追い出された教学社版「韓国史」教科書よりも、朴正煕(パク・チョンヒ)、李承晩(イ・スンマン)政権についてさらに偏向的な記述をしていたことが分かった。

 ハンギョレが29日、高校「韓国史」国定教科書の現場検討本と教学社版「韓国史」教科書(2013年8月30日教育部検定、2014年3月1日初版発行)を比較分析してみたところ、国定教科書は教学社の教科書よりも朴正煕政権に不利な内容が抜けていたり縮小されていた。

朴槿恵政権の国定教科書と右偏向で論議になった教学社の教科書の比較(高等学校「韓国史」基準)//ハンギョレ新聞社
 教学社版教科書は324ページで5・16軍事クーデターを叙述し、「大統領尹ボ善(ユン・ボソン)はクーデターを認めた。陸士の生徒も支持デモを行った」などクーデターを肯定するような偏向的な事実関係を列挙しながらも、「朴正煕を中心に一部の軍人らがクーデターを断行した。5・16軍事政変は憲政を中断させたクーデターだった」と評価した。しかし国定教科書は5・16を「軍事政変」と表現し、これに対するいかなる評価も記述しなかった。国定教科書は261ページで「朴正煕を中心とした一部の軍人らが政変を引き起こし、要人たちを逮捕し、放送局をはじめ主要な施設を掌握した。彼らは社会的混乱と張勉(チャン・ミョン)政権の無能さ、共産化の脅威などを政変の名分に掲げた」とだけ記述した。5・16クーデター直後に軍服を着て中央庁前に立つ当時の朴正煕少将の写真も、教学社版教科書には掲載されているが、国定教科書にはこの写真の代わりにソウル都心に現れたクーデター勢力の「戦車」の写真を挿入した。

 維新体制についても教学社版教科書は相対的に明確に記述していた。教学社版教科書は「10月維新は、朴正煕大統領が独裁の道を歩むことができる措置を用意した。(…)これは、自由民主主義の正道から逸脱した非常体制であると同時に独裁であった」(325ページ)と叙述した。しかし国定教科書は「国家安保を名分に大統領の権限を強化した独裁体制だった」(265ページ)と評価するにとどまった。朴正煕元大統領1人が浮き彫りにされる「独裁」という表現の代わりに、社会構造を意味する「独裁体制」という表現を使ったのだ。

 李承晩政権に関して、教学社版教科書は「自由党政府の緊張造成」という見出しの下、李元大統領を批判する記事を掲載して廃刊に追い込まれた「京郷新聞」と曹奉岩(チョ・ボンアム)進歩党党首の死刑事件を比較的詳しく説明(323ページ)しているが、国定教科書は曹奉岩と李承晩との関係についての説明もなく、単純に「曹奉岩をスパイ容疑で死刑に処した。政府に批判的な新聞を弾圧し…」などと記述するにとどまった。サムスン創業者のイ・ビョンチョルや、現代(ヒュンダイ)財閥創業者のチョン・ジュヨンなどを具体的に紹介した叙述は、国定教科書でのみ見られた。

 教学社版教科書は保守陣営が「歴史教科書が偏向した」とし、2013年に制作したもので、ニューライト派の学者らが代表執筆した教科書だ。全国歴史教師の会のチョ・ハンギョン教科書研究チーム長は「親日・朴正煕美化など、偏った記述で批判される国定教科書が、近現代史の一部の叙述において教学社版教科書にも及ばないということは、国定教科書がそれだけ拙速に作られたという意味」だとし、「直ちに破棄しなければならない」と話した。

キム・ギョンウク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-11-29 21:59
http://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/772541.html 訳M.C(1846字)

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