「『Pターンプラン』を通じた南北関係の改善で『北方ニューディール』を成し遂げ、『三頭馬車政策』を通じて平和を強固にしよう」
24日、ソウル市庁舎8階の多目的ホールで開かれた統一トークイベントで、ソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長は基調講演と討論を通じて、自身の「朝鮮半島政策構想」を「北方ニューディール」「Pターンプラン」「三頭馬車政策」に要約した。統一トークイベントは、ハンギョレ統一文化財団と朝鮮半島平和フォーラムが大統領選候補を含む主要政治家らの朝鮮半島政策構想を聞くために準備した場だ。この日のトークイベントは、全羅北道全州(チョンジュ)(チョン・ドンヨン共に民主党議員・8月15日)、忠清南道牙山(アサン)(アン・ヒジョン忠清南道知事・10月4日)、京畿道城南(ソンナム)(イ・ジェミョン城南市長・10月14日)に続いて4番目に開かれた。
朴市長の「北方ニューディール」は、北朝鮮を架け橋としてユーラシア大陸へ進もうというものだ。朴市長は「低成長の沼に陥っている韓国経済の立場から、北方進出は選択ではなく必須」だと強調した。朴市長は「ロシアのシベリア横断鉄道(TSR)を橋やトンネルを利用して日本の北海道まで連結する案を推進中」という記事に言及し、「これが実現すれば、日本ではなく韓国が本当の島になる」と懸念した。朴市長は「南北関係の悪化などで北方へ行くチャンスを逃している現政権は、バカか反民族的な民族反逆者」と批判した。
「Pターン(Peace Turn)プラン」は北方ニューディールを可能にする方法論だ。対北朝鮮政策を「圧迫」から「平和」に大転換しようということだ。朴市長は「朴槿恵(パク・クネ)政権が『統一大当たり』を唱えたが、南北関係がこれほどまで冷え込んだ状況では大外れになってしまった」と指摘した後、平和政策への大転換のために「ひとまずできることから始めなければならない」と強調した。「5・24措置を直ちに解除し、人道的支援を再開すること」がその出発点だということだ。
3つめのキーワードの「三頭馬車政策」は、中央政府・地方政府・市民社会が朝鮮半島の平和体制の強化に向けてそれぞれ役割を担わなければならないということだ。朴市長は「中央政府は大きな枠組みのインフラとガイドラインを作り、地方政府は南北都市間の関係を強化し、市民社会と民間企業はその内容を隅々まで埋めていかなければならない」と明らかにした。このようになった時こそ、平和な南北関係が政権交替による浮き沈みなく持続できるという説明だ。朴市長はこれと関連して最近、「経済、文化、体育などの分野でソウル市と平壌(ピョンヤン)市の間に幅広い都市協力関係を構築していく」と明らかにしている。
この日の討論会には、チョン・セヒョン元統一部長官と延世大学のムン・ジョンイン名誉特任教授が討論者として参加した。