米国務省のジョセフ・ユン対北朝鮮政策特別代表兼6カ国協議首席代表が、北京とソウルで中国と韓国の6カ国協議首席代表との協議を相次いで行った。ユン特別代表が10月17日、公式活動を開始して以来初めての韓米、米中の6カ国協議首席代表による公式会合だ。
韓国外交部は、キム・ホンギュン朝鮮半島平和交渉本部長とユン特別代表が1日、ソウル世宗路の政府ソウル庁舎別館(外交部庁舎)で会い、「中途半端な対話の必要性を提起することは、北朝鮮の核問題解決に役立たず、北朝鮮に対する制裁と圧迫をさらに強化していくことが何よりも重要だという点を改めて確認した」と明らかにした。さらに、ユン特別代表が「米中戦略安保対話を含めた訪中結果を説明し、北朝鮮の石炭輸出統制の強化を含む新たな国連安全保障理事会決議の推進、劉振民(中国外交部)副部長の訪朝などに対する米国側の評価・分析を共有し、米国側が北朝鮮の核問題に対して過去とは全く違う次元でアプローチしているという点を中国側に明確に伝えたと詳しく説明した」と韓国外交部は強調した。これに先立ち、ユン特別代表は10日31日、北京で中国の6カ国協議首席代表である武大偉外交部朝鮮半島事務特別代表と会合した。
しかし、中国外交部の華春瑩報道官は定例ブリーフィングで「中国は北朝鮮の核問題を対話と交渉で解決できる軌道に戻す方法を見つけるために最大限努力している。関連各国が対話と交渉を再開し、適切な解決方法を見つけるために建設的な努力をすることを望む」と明らかにし、韓米と中国の間に依然として見解の違いがあることを隠さなかった。
一方、イ・スンジン合同参謀議長とヴィンセント・ブルックス韓米連合司令官は1日、グアムで米国防総省、戦略司令部、太平洋司令部代表らとともに北朝鮮の核・ミサイル威嚇に対応する米国の戦略資産を見て回り、さまざまな分野での協力を継続・強化することにしたと韓国国防部が伝えた。