登録 : 2016.07.11 00:22 修正 : 2016.07.11 06:54

THAAD配備決定の翌日 
10キロ以上飛び空中で爆発 
人権侵害責任者に金委員長を明示したことへの「武力抗議」 
韓米日、一斉に「国連安保理決議違反」と糾弾

北朝鮮が4月23日、東海で潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)試験発射に成功したとして発射場面を公開した//ハンギョレ新聞社
 北朝鮮が、韓米政府による地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル」(THAAD<サード>)の配備が決定された翌日の9日、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の実験発射を行ったが、10キロメートルの高度で空中爆発したものと推定される。韓米日3国政府は「国連安全保障理事会(安保理)決議の違反」として、一斉に糾弾した。

 合同参謀本部(合参)は「北朝鮮が9日午前11時、咸鏡南道新浦(シンポ)から南東方向の海上で、潜水艦発射弾道ミサイルと推定されるミサイル1発を発射した。射出は正常に行われたが、初期飛行は失敗したものと推定される」と明らかにした。米戦略司令部も「潜水艦発射弾道ミサイル『北極星』(KN11)と推定されるミサイルが新浦から発射され、北朝鮮と日本の間の海(日本海)に落ちたことを(レーダーが)捉えた」と発表した。北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイルの試験発射は4月23日以来76日ぶりのことだ。

 北朝鮮の弾道ミサイルは新浦級(2000トン級)潜水艦から発射され、水面上でロケット点火に成功したが、空中で爆発したものと軍当局は把握している。爆発直前、ミサイルは高度10キロメートルに達したが、距離としては数キロメートルの飛行にとどまったものと推定される。今回の試験発射からして、北朝鮮は潜水艦からミサイルを水面上まで押し上げた後、エンジンを点火する「コールド・ランチング」技術は保有しているが、まだ飛行技術は完成していないものと分析される。

 北朝鮮は4月23日の試験発射同様、今回も固体燃料エンジンで実験したものと推定される。軍当局者は「北朝鮮が2カ月前の試験発射後に公開した写真のロケットの火炎の色を見ると、典型的な固体燃料の特性が表れていた。さらに分析してみなければならないが、今回も固体燃料エンジンで飛行実験を行ったものと見られる」と話した。

 しかし、今回の試験発射は技術的なレベルからして前回(4月23日)を下回るものだった。前回の実験では、ミサイルが30キロメートル飛行した後、空中で爆発した。しかし、軍当局者は「北朝鮮が潜水艦発射ミサイルをまだ開発中であるため、様々な実験をしているものと思われる。 一度や二度の実験結果だけで技術的に後退したとは断定できない」と指摘した。

 北朝鮮は、金正恩(キムジョンウン)労働党委員長が現地指導を行った事実を大々的に報じた4月23日の試験発射当時とは異なり、今回は10日午後まで関連報道を行っていない。

 北朝鮮の今回の発射は、米政府が金正恩委員長を北朝鮮人権侵害の責任者として明示した制裁対象リストを発表したことを受け、「超強硬対応」(7月7日、外務省声明)を宣言した直後であり、韓米がTHAAD配備を公式に発表した翌日に行われたことから、韓米両国を向けた武力抗議と見られる。特に、THAADが潜水艦発射ミサイルの迎撃には限界があることを浮き彫りにしようとする意図があるものと分析される。

 合参は、今回の発射に対する「立場」を表明し、「北朝鮮は6月22日(中距離地対地ミサイル)『ムスダン』の試験発射に続き、9日、潜水艦発射弾道ミサイル試験発射まで行い、国連安保理決議を反する弾道ミサイルの発射行為を繰り返している。韓国軍は北朝鮮のこうした挑発行為を強く糾弾する」と明らかにした。政府は「外交部報道官論評」を発表し、「主要国と緊密に協力し、安保理決議の徹底した履行を含めたさらに強力な対北朝鮮制裁と圧迫を続けていく」としたうえで、「韓米連合防衛能力に基づいて北朝鮮に対する抑止力を強化し続ける」と強調した。

 日米も糾弾の声を高めた。安倍晋三首相は9日「断固として北朝鮮を糾弾しなければならない」、として「国連安保理決議に対する明白な挑戦であり、国際社会としっかり連携を取りながら対応する」ことを明らかにした。ゲイリー・ロス米国防省報道官は「北朝鮮は域内の緊張をさらに高める行為を自制すると共に、国際的な約束を遵守するために具体的な行動に出ることに集中」することを求めた。 北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は、北朝鮮が9日に発射したミサイルが北米に直接影響を及ぼすものではないという結論を下したと発表した。

パク・ビョンス、イ・ジェフン記者、ワシントン・東京/イ・ヨンイン、キル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-07-10 14:55

http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/751653.html訳H.J

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