セウォル号事故で犠牲になった京畿道安山の檀園高校生徒たちを除籍処理して物議をかもしている中で、京畿道教育監(教育委員会委員長に相当)が遺族たちが座り込み中の檀園高を訪ね、公式に謝罪をした。
イ教育監は12日午後、檀園高の玄関で座り込みをするセウォル号遺族たちを直接訪ね、「みなさんの心を深く傷つけるようなことになり、心からお詫びします。すべて私の責任」と謝った。また「セウォル号で犠牲になった生徒たちの学籍については前もって点検しておくべきだったのに把握できなかった。お約束したとおり、除籍処理を取り消し、3日以内に学籍を復元する」と付け加えた。
京畿道教育庁は、セウォル号事故の犠牲者生徒246人が除籍処理された事実が今になって知られて問題になると、11日、除籍処理を取り消して学籍復元の行政手続きを進めることにした。 同日、檀園高と道教育庁の関係者6人が遺族を訪ね、公式謝罪した。 しかし遺族たちは「京畿道教育庁の首長であるイ教育監が遺族と直接会って除籍処理事態についてちゃんと話すよう要請する」として座り込みを続けてきた。
イ教育監はこの日、他の日程を理由に遺族と30分程対話を交わした後、檀園高を立ち去り、遺族たちは「檀園高 (記憶教室)を保存せよ」というスローガンを叫んだ。
檀園高は2月29日、セウォル号事故の犠牲者生徒246人全員を1月12日付で除籍処理した。9日の「記憶教室(犠牲者の生徒たちが使っていた教室)」移転問題に関する社会的合意を盛った「4・16安全教育施設建設のための協約式」終了後にそうした事実が知られ、遺族たちが釈明を要求し始めた。
一方、遺族たちは「記憶教室」移転のための協約式直前、引越業者の包装材を学校に持ち込み記憶教室を強制的に片付けようとした檀園高のやり方と、一部の在校生父兄が記憶教室に入ってきて物品を移し破損させた行為に対して、法的対応に出る方針だ。
韓国語原文入力::2016-05-12 14:14