韓国政府が日本大使館前の「平和の少女像」(平和碑)について、「適切に解決するように努力する」と明らかにしたことをめぐり波紋が広がる中、4年前に少女像を製作した彫刻家のキム・ウンソン氏(51)は28日夜、ハンギョレとの電話インタビューで「日本が本当に謝罪し反省しているのなら、むしろ東京庁舎前にも少女像を建てるべきだ。(謝罪すると言いながら)少女像の撤去という前提条件を掲げることからして不純だ」と述べた。キム氏は2011年、韓国挺身隊問題対策協議会を訪れ「美術に携わっている者として慰安婦の役に立ちたい」と言って少女像を制作することになった。市民の募金を財源にキム・ウンソン氏とキム・ソギョン氏(50)の夫妻は、日本の謝罪と賠償を要求する1000回目の水曜集会が開かれた2011年12月14日、少女像をソウル鍾路区中学洞にある日本大使館前に設置した。
日本は国際法に基づく「公館の安寧」などを理由に、日本大使館前に少女像が建てられた当時から、様々な外交ルートを通じて反対の立場を示してきた。
キム氏は“少女像の移転”が、日本の最後の要求ではないと予想した。キム氏は「今、駐韓日本大使館の建物の新築工事をしているが、日本は(2020年に)新たらしく開館する前に、少女像を撤去しようとするだろう」とし「ハルモニ(お婆さん)たちもたくさん亡くなったのに、少女像という象徴までなくなってしまえば、同じ理由を掲げて水曜集会も禁止しようとするだろう」と話した。
またキム氏は、「少女像には韓国政府も自省し、反省しなければならないという意味も込められている。国がちゃんとしていれば、国民がそのような被害を受けることはなかったはずだ」として「韓国政府が少女像の移転の問題を(適切に解決するとしながら)、被害者を説得して何とかできるように言うこと自体とんでもない」と批判した。
韓国語原文入力: 2015-12-29 19:51