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セウォル号特調委聴聞会、海洋警察上層部の責任明らかになるか

登録:2015-12-12 08:56 修正:2015-12-12 15:10
14~16日…指揮部が大挙証人出席
「4・16セウォル号惨事特別調査委員会」が11月23日、ソウル中区の特調委で全員委員会議を開き「大統領府などの事故対応関連業務の適切性に対する調査」を開始する案件を挙手で議決している =イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社

 4・16セウォル号惨事特別調査委員会(特調委)の初の公開活動である聴聞会が、14日から3日間実施される。 セウォル号の惨事当時の海洋警察指揮ラインが証人として大挙出席する予定なので、刑事処罰の対象にならなかった救助失敗に対する責任の有無を明らかにすることができるかに関心が集まっている。

 10日、特調委は聴聞会の具体的日程を公開した。 初日(14日)には「セウォル号の惨事の初期救助及び政府対応の適正性」に関する聴聞が行なわれる。 この日聴聞会に出席を要求されている証人のうち、事故当時のキム・ソッキュン海洋警察庁長(以下、事故当時の職責基準)、キム・スヒョン西海(ソヘ)海洋警察庁長、キム・ギョンイル123艇長など、海洋警察(海警)の指揮ラインが大挙証人として出席する予定だ。

 現在までのところ海警指揮ラインの中で処罰されたのは、現場に出動して退船命令をしないなど救助活動を疎かにした容疑(業務上過失致死傷)で先月27日に大法院(最高裁)で有罪が確定(懲役3年)したキム艇長が唯一だ。 キム艇長の抗訴審裁判部(光州高裁)は「(キム艇長だけでなく)海警指揮部や一緒に出動した海洋警察官にも乗客救助を疎かにしたことに対する共同責任がある」と判示した経緯もあり、「海警指揮部の共同責任」はどこまでかが聴聞会の争点になる見込みだ。また海警が検察と監査院の調査を控えて対外秘文書を作って海警職員に虚偽の陳述をさせた疑惑についても問い質すものと予想される。 クォン・ヨンビン真相糾明小委員長は「(救助失敗に対する)責任者処罰が不十分だったが、聴聞会が責任者処罰へ進むことを可能にする基礎を固めると言える」と話した。「4・16セウォル号惨事真相糾明及び安全社会建設などのための特別法」には犯罪の疑いが発見された場合、検察に告発するよう規定している。

 2日目(15日)には「海洋事故の対応マニュアルの適正性如何」を主題に、3日目(16日)には 「事故現場での被害者支援措置の問題点」を主題に進められる。 3日目の証人に召還されたイ・ジュヨン前海洋水産部長官は、補佐官を通じて出席が難しいという立場を表明した状態だ。出席が求められた証人37人のうち、32人が出席意思を明らかにしたという。 聴聞会は3日間とも午前9時30分からソウル明洞(ミョンドン)YWCAの大講堂で行なわれ、傍聴券(150席)は当日現場で交付する。

パク・テウ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/721323.html 韓国語原文入力:2015-12-10 21:52
訳A.K(1175字)

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