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ソウルの第2次総決起大会、警察“車壁”がなくなり平和が戻る

登録:2015-12-05 23:56 修正:2015-12-06 11:52
集会禁止問題の末に開かれた汎国民大会
ソウル広場に全国から市民5万人が結集
車壁や激烈デモの衝突なく平和に進行
5日午後、ソウル中区のソウル広場で開かれた「第2次民衆総決起およびペク・ナムギ農民快復祈願、民主回復民生興し汎国民大会」で、参加者が仮面をかぶりスローガンを叫んでいる =キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

 3回にわたる集会禁止通告など、紆余曲折の末に再び集会が開かれた広場に数万人の市民が集まった。 警察の車壁がなくなり平和が戻ってきた。 放水銃もロープもなかった。 政府が「不法暴力デモ」の象徴として烙印を押した覆面は、むしろ集会のムードを愉快なものに変えていた。

 5日午後、ソウル市庁前のソウル広場で開かれた「ペク・ナムギ農民快癒祈願と民主回復民生興し汎国民大会」に主催側推計で約5万人(警察推計1万4000人)が参加し、集会・デモに対する警察の暴力鎮圧を糾弾し、労働改革と歴史教科書国定化など政権の政策に対して苦言を浴びせた。 本集会を終えた後、参加者たちは先月14日の第1次民衆総決起大会で高圧放水銃の直射を受けて重態に陥った農民ペク・ナムギ氏(68)が入院している鍾路区のソウル大病院まで街頭行進を行った。

 この日の集会と行進は、主催側が公言したように警察との衝突を最大限自制する雰囲気の中で平和的に進行された。 警察も先月14日に開かれた民衆総決起集会で過剰鎮圧をしたという批判世論を意識したのか、この日は車壁を設置しないなど衝突を誘発する行動を自制した。

宗教家たちが5日午後、ペク・ナムギ農民の快癒と平和デモを祈ってソウル広場に向けて行進している =キム・ミョンジン記者//ハンギョレ新聞社
仮面をかぶった芸術家たちが5日午後、ソウル世宗路の世宗文化会館前の階段で集会、結社、表現の自由保障を促すパフォーマンスを行っている =キム・ミョンジン記者//ハンギョレ新聞社

 本行事の司会を務めたキム・トクチン天主教人権委員会事務局長は「真の平和は少数者が差別を受けず広場に集まった国民の悲鳴を放水銃、カプサイシン、車壁でつぶそうとしない世の中だ。 私たちはただの一度も平和を拒否したことはない。 私たちは私たちの力で平和を守るだろう」として、先月14日に開かれた民衆総決起集会を不法暴力デモと規定して関連者に対する広範囲な捜査を繰り広げている政府を糾弾した。 「民主社会のための弁護士会」のパク・ジュミン弁護士は「政府が国民の声を聞こうとせず、集会とデモを通じて声を伝えることを犯罪視している」として「昔、周の国のある皇帝が自身を批判する民と臣下を皆殺しにすると、ある臣下が『衆口』すなわち民衆の口は『難防』(塞いではならず、また塞ぐこともできない)と忠言したことから『人の口に戸は立てられない』という故事成語が作られた。 朴槿恵(パク・クネ)大統領も国民の声を聞こうとせず、国民の口を塞ごうとするならば、歴史の審判を受けることになるだろう」と批判した。

 市民たちは朴槿恵大統領が言及した「覆面禁止法」をあざ笑うかのように自ら製作した様々な覆面をつけ集会に参加した。手作りのウサギ形仮面を着けてこの日の集会に参加したソン氏(38)は「昨日、仮面を買いに行ったが、みんなに先に買われたのか仮面は売り切れで、あわてて材料を買って自分で作った」として「どれほど生活が苦しければ、この前の集会に13万人にもなる人が週末の休みも返上して広場に出て来るか。それを暴力デモだと罵倒されたので鬱憤が抑えられず参加した」と話した。

 曹渓寺(チョゲサ)で匿われているハン・サンギュン民主労総委員長はこの日の行事に直接参加できず、映像を通じて大会辞を読みあげた。 ハン委員長は「数百人が拘束、手配、逮捕、召還されている。 暴力的公権力に依存しなければ、ただの一日も維持できないこの政権の危機を隠蔽するために公安政局を作っている」とし「この国の民衆の平和は国家権力の暴力を認める平和ではない。暴力的公権力にきっぱりと不服従を宣言しなければならない」と話した。

宗教家たちが5日午後、ペク・ナムギ農民の快復と平和デモを祈ってソウル広場に向けて行進している =キム・ミョンジン記者 //ハンギョレ新聞社

 先月14日の民衆総決起集会で警察の高圧放水銃の直射を受けて倒れ、未だに意識を取り戻せずにいるペク・ナムギ氏と懇意にしているイム・ポンジェ前カトリック農民会長は、舞台に上がると「白髪混じりの農民がソウルまでやって来て、放水銃に撃たれて倒れた。 なぜ農民がソウルまで来たのか、問うこともなくテロリスト扱いをすることが許されるのか」と鬱憤をぶちまけた。

 この日の集会には市民団体だけでなく新政治民主連合の文在寅(ムン・ジェイン)代表や正義党のシム・サンジョン代表をはじめとする政治家らも参加し、“平和の守り手”を自認した。文代表と同じ党の所属議員39人は、この日の集会で警察と市民の衝突を防止するための青いマフラーと“平和”と書かれた札をつけて集会に参加した。 文代表は「民主政権ができた後には、政府が平和的集会・デモを保障し平和的デモ文化が急速に定着して行ったが、李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵政権で民主主義が退行し、集会・デモ文化も過去の独裁政権時期に戻った」と批判した。 シム・サンジョン代表と同じ党に所属するチョン・ジンフ、キム・チェナム議員も「民主主義平和・人権守り」と書かれた黄色いチョッキを着て集会と行進に加わった。

 午後4時40分頃に始まった行進は、5万人の参加者が移動するには当初申告された2車線では狭苦しく、行進が始まって1時間30分が過ぎても一部の参加者がソウル広場から出られずにいた。そのために行進の先頭が行進通路を拡げるために一部車線を占拠して、解散集会の場所として申告された恵化(ヘファ)駅2番出口では警察がデモ隊に無理やり全員歩道に上がることを要求し、小さな小競り合いが起きたが、両者とも衝突を自制する雰囲気の中でソウル大病院前で集会は終えられた。

 一方警察はこの日午前、先月の民衆総決起集会で暴力デモを主導した容疑(解散命令拒絶および一般交通妨害)でアルバ労組のイ・ヘジョン非常対策委員長を自宅前で緊急逮捕したと明らかにした。 これに対しアルバ労組は「参考人出席要求書は受け取ったが、被疑者として出頭要求を受けたこともないのに、集会を控えて奇襲逮捕するとは非常識」とし「政権に対する反対の声を押さえ付ける行為には最後まで抵抗する」と明らかにした。

 パン・ジュノ、パク・スジン、ヒョン・ソウン、ファン・クムビ、クォン・スンノク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/720517.html 韓国語原文入力:2015-12-05 22:08
訳J.S(2915字)

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