本文に移動

5日のソウルのデモが可能に 市民が参加する平和集会へ

登録:2015-12-04 02:33 修正:2015-12-04 09:54
執行停止仮処分申請を認める裁判所の決定を歓迎 
汎国民対策委員会「国民の声、どう伝えるかを模索」 
宗教団体「積極的に平和維持」
「世界障害者の日」の3日午後、覆面禁止法推進に抗議するため仮面をかぶった障害者がソウル・大学路で障害等級制・扶養義務制廃止と農民のペク・ナムギ氏の恢復を祈る街頭行進をしている=キム・ミョンジン記者//ハンギョレ新聞社

 市民は滑稽な覆面をかぶって、持参した食べ物を分けて食べる。ある者は手紙を書き、発言台に立った市民は、政府に話したいことをさまざまな方法で表現する。警察の前には花を持った人たちが並ぶ。宗教人たちは花を持ち、集会参加者の進入路と行進の隊列と行動を共にすることで、警察との衝突を防ぐ。5日に開かれる「汎国民大会」を準備してきた市民社会団体と宗教人、民衆総決起闘争本部が思い描く集会とデモ行進の風景だ。彼らはこの日、裁判所の決定によって予定通り汎国民大会が開かれるようになったことを歓迎し、「計画通り市民が参加できる平和集会にする」と口をそろえた。

 3日、裁判所の決定で集会が可能になると、「生命と平和の働き手、ペク・ナムギ農民の快復と国家暴力を糾弾する汎国民対策委員会」(汎国民対策委)の執行委員長であるヨム・ヒョンチョル市民社会団体連帯会議(連帯会議)運営委員長は、「本当によかった」と歓迎した。ヨム委員長は「衝突だけが浮き彫りになった前回の集会への批判世論が強いだけに、市民社会団体が平和を維持しながら、国民の声を伝えられる方法を模索し、意見を出すようにする計画だ」と話した。氾国民対策委には第1回民衆総決起に参加した労働・農民なの団体だけでなく、参加連帯、環境運動連合、韓国女性団体連合など、約500市民社会団体が集まった連帯会議も参加している。

 警察が「暴力集会の主導勢力」と名指しした全国農民会総連盟(全農)と民主労総など民衆総決起闘争本部側も「民心」を伝える平和集会を開くと約束した。チョ・ビョンオク全農事務総長は、「5日の汎国民大会では、これまでの平和集会基調を維持しながら、多くの国民に支持してもらえる集会にする」と宣言した。民衆総決起闘争本部は声明で「5日の集会を常識に基づいて平和的に開催することで、政権に怒りを感じている世論を伝える」意向を明らかにした。

 氾国民対策委は5日午後3時からソウル広場で国民大会を開催した後、武橋路を経て、2車線を利用して広橋(クァンギョ)→普信閣(ポシンガク)ロータリー→鍾路(チョンノ)2〜5街→大学路(テハンノ)まで平和的なデモ行進を続ける予定だ。

 平和集会のための仲裁に乗り出してきた仏教、キリスト教、聖公会、円仏教、道教など宗教界は、万が一の衝突の事態に備えて花を持って警察とデモ参加者の間に立つ「平和の花畑」を「平和の花の道」に広げたい構えだ。ユ・ジウォン仏教市民社会ネットワーク運営委員長は、「集会やデモ行進開始時点から、参加者が平和裏に集会場所や行進の場所に進入できるよう、宗教家たちが平和の花の道を作る計画を立てている。花畑より積極的に平和を維持しようとする計画」だと説明した。

 警察は同日、裁判所が屋外集会禁止通告に対する執行停止仮処分申請の認める決定を下したことについて、「残念だが、裁判所の決定を尊重する」と発表した。しかし、集会参加者たちが申告した集会・行進の範囲を超えたものはすべて不法行為と見做し、“厳正に対応”する方針を維持した。ソウル地方警察庁の関係者は、「集会の参加者たちが、法を遵守するなら保護するが、先月14日の集会当時のように多くの人員が行進経路にない光化門広場に向かったり、集会場所から離れる場合、不法集会と見做し(先月30日に明らかにした)原則通り対応する」と述べた。車壁を設置したり、放水銃で対応する可能性もあるということだ。

 これに先立ち警察は先月30日、暴力を伴わない場合でも、(集会申告をしていない)道路を占拠した行進や連座デモにも解散警告などを経て、検挙する計画だと発表した。これと共に覆面を着用したまま、暴力を行使した集会参加者に対して色の付いた染料を放った後、検挙専門担当班を投入して、まず逮捕する方針を強調した。

パン・ジュンホ、パク・テウ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015-12-03 21:43

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/720365.html 訳H.J

関連記事