登録 : 2015.12.03 08:07 修正 : 2015.12.03 18:26

月所得374万ウォン・家1軒・中型車1台 
70%が1億ウォン前後の借金抱え 
家族とすごす時間は1日100分だけ

仕事に追われ老後の備えも少ない中流階級に広がる下流意識//ハンギョレ新聞社
 月374万ウォン(約39万円)を稼ぎ、102平方メートル(31坪)の自宅1軒、中型車を1台所有する。住宅購入で生じた借金を除き財産は2億3千万ウォン(約2400万円)だ。6千ウォン(約600円)の昼食をとり、1日8.2時間働き、家族と過ごす時間は1日1時間40分。趣味活動は1カ月に1回ほどだ。貯蓄はほとんどなく、老後は雀の涙ほどの国民年金に頼るしかない。こんな自分が中流階級…ではなさそうだ。

 NH投資証券「100歳時代研究所」が中位所得の50~150%(4人世帯基準、月所得187万~563万ウォン=約19万~59万円)に該当する1128人を対象に行ったアンケート調査で明らかになった中流階級の平均的状態と自己認識である。同研究所が2日に出した「2016年大韓民国の中流階級の報告書」には、今厳しいだけでなく、いつでも地位が転落する恐れのある中流階級の危うい実態が明らかになる。

 調査対象者は経済協力開発機構(OECD)と統計庁の基準により中流階級に分類されるが、10人のうち8人は自らを中流階級でないと答えた。79.1%が自分は「中流階級の下」だと認識し、1.2%が「中流階級の上」と答えた。中流階級だと答えた人は19.8%に過ぎなかった。報告書は、自らを中流階級でないと答えた人が多いのは、理想的な中流階級の姿との乖離のためだと指摘した。現代(ヒョンデ)経済研究院の昨年のアンケート調査では、月収515万ウォン(約54万円)で純資産6億6千万ウォン(約6900万円)ある人を通常的な中流階級の姿として提示している。

自宅も自家用車も持つ多くの中流階級が貧困層に転落しかねない認識を持っていると調査された//ハンギョレ新聞社
 報告書は、厳しい生活状況も中流階級の自己否定につながるとした。70%ほどが債務を抱え、多数が自宅(不動産購入53%、借家の保証金16.4%)のために借金をしている。それらの負債規模は1億ウォン(約1050万円)前後と推算された。中流階級を含めたすべての階層の昨年の世帯当りの平均負債は約6000万ウォン(約630万円)になる。男性の労働時間は1日平均9.3時間、年間2325時間で世界最高水準のメキシコ(2228時間)より長い。

 人生の目的で「家庭の安寧」(40%)をあげた人が多いが、仕事に追われ、家族と過ごす時間は1日1時間40分に過ぎない。運動は1週間に平均1.2回、映画・公演観覧のような文化生活は月0.9回にとどまっている。報告書は「基本的な生活費の他に子供の教育費の負担まで加わり、余裕のある生活を享受する機会が剥奪されている」とした。

 これほど不満足な中流階級の地位も、老後対策の不備のため転落の危機に直面している。引退後に年金を含めた月所得が100万ウォン(約10万円)未満になると答えた人は39.9%だった。10人のうち4人は引退後、貧困層に転落する可能性が高い。2人世帯基準で、引退後80%の所得代替率を適用すると、月106万1千~318万5千ウォン(約11万1400~33万4000円)あってはじめて中流階級の生活を維持できるためだ。

 “3層制年金”といわれる国民年金、退職年金、個人年金の加入者は13.9%に止まっている。年金を支払った期間が不足する50代の中には年金所得が50万ウォン(約5万円)にならない人が44.5%に上る。この年代の60%は老後に備えた金融資産が3千万ウォン(約300万円)未満だと答えた。

 老後の準備をしているかという質問には40.0%だけが「している」と答え、残りは「しない」(48.7%)や「していない」(11.3%)と答えた。報告書は「現実で忙しいため未来を準備する暇がない」と説明した。

韓国中産層の平均的な生活と認識//ハンギョレ新聞社

イボンヨン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-12-02 22:18

http://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/720093.html?_fr=mt1訳Y.B

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