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「朴大統領の空白の7時間」…セウォル号特別調査委員会で与党が調査を阻止 

登録:2015-11-20 00:07 修正:2015-11-21 07:05
海洋水産部の大統領府調査への対応策に従って 
与党推薦特調委員「辞任も辞さない」 
「朴大統領の7時間、調査対象にならない」 
与党の農海水委員たちも批判会見 
独立機構である特別調査委員会の運営への介入が問題に
セウォル号特調委「大統領府」調査に対する海洋水産部の対応策関連文書//ハンギョレ新聞社

 「4・16セウォル号事故特別調査委員会」(特調委)がセウォル号事件当時の「大統領府」の対応を調査することを阻止するために、海洋水産部が「特調委内部与党推薦委員の全員辞任の意思表明」と抗議の記者会見の開催などの対応策を用意したことが19日、明らかになった。ちょうどこの日、特調委の与党推薦委員と国会農林畜産食品水産委員会所属の与党国会議員は、特調委の運営を批判する記者会見を開くなど、海洋水産部の“シナリオ”通り動いた。政府与党が独立機関である特調委の運営に組織的に介入した情況が明らかになったものであり、波紋が広がる見込みだ。

 『マネー・トゥデイ・ザ300』が同日、海洋水産部を出所として公開した「セウォル号特調委懸案への対応策」という文書によると、「BH(大統領府)の調査に関する事項は、積極的に対応する」との方針のもと、「与党推薦委員たちが(大統領府の対応を調べてほしいという申請事件に対する)小委員会の議決過程上の問題を持続的に提起し、必要に応じて与党推薦委員全員(が)辞退の意思を表明」することが提案されている。また、「(国会)与党委員が公に特調委に、いわゆる議事録を要求して、必要に応じて偏向的かつ異常な委員会の運営を批判する声明を発表」するように促した。少なくとも先月20日以降に作成されたと思われるこの文書について海洋水産部関係者は、「海洋水産部が作成した文書かどうか、現時点では何も言えない」と述べた。

 イ・ホン副委員長をはじめとする与党推薦特調委委員5人は同日午前、国会で記者会見を開き、「真相調査には関心がなく、大統領の足跡調査など、とんでもないことだけに没頭する決議をするなら、(私たちは)これ以上特調委にいる理由がない」とし「与党委員全員は即刻辞任も辞さないだろう」と明らかにした。すぐに国会農海水委所属のセヌリ党議員たちも記者会見を開き、「『大統領の7時間』は、昨年7月のセウォル号特別委員会国政調査などを通じてすでに明らかになった事案」とし、「状況がこのようであれば、『セウォル号事故特別調査委員会』こそが“特別調査”を受けなければなら対象」と主張した。

 海洋水産部の対応策と一致した同日の与党推薦の特調委員とセヌリ党議員の動きについて、イ・ソクテ特調委員長は強い遺憾を表明し、「海洋水産部が特調委の真相究明を支援せず、独立性を害していることについて、厳重に調査してほしい」と国会に要請した。イ委員長は与党推薦委員にも「大統領の7時間で特調委に政治色を持ち込んではならない」と批判した。 4・16家族協議会と4・16連帯はこの日の午後、国会で開いた記者会見で海洋水産部長官の公開謝罪と文書作成責任者の処罰を求めた。これに先立ち、特調委は前日常任委員会を開き、「大統領府などの事故対応関連業務適正性などに関する件」を全員委員会に上程することを決めた。調査の開始は、23日に予定された全員委員会の通過によって決まる。

パク・テウ、ソ・ボミ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-11-19 19:33

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/718209.html 訳H.J

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