大法院(最高裁)が、ソウル市公務員として勤務していたユ・ウソン氏(35)をスパイにでっち上げるため証拠を偽造した国家情報院職員の有罪を確定した。大法院はユ・ウソン氏に対するスパイ容疑は証拠不十分として無罪を宣告した。
大法院3部(主審パク・ポヨン大法院判事)は29日、証拠偽造などの容疑で裁判に付された国家情報院対共捜査チーム所属キム・ポヒョン課長に対する上告審で、懲役4年を宣告した原審を確定した。 また、キム課長と共に裁判に付されたイ・ジェユン国家情報院対共捜査処長(55)には原審どおり罰金1000万ウォン(1円=約10ウォン)を宣告し、対共捜査局所属のクォン・セヨン課長(52)、国家情報院所属イ・インチョル中国瀋陽総領事館領事(50)には罰金700万ウォンの宣告を猶予した原審を確定した。
大法院1部(主審キム・ソヨン大法院判事)は同日、ユ氏の国家保安法違反容疑を無罪と判断し、旅券法・北朝鮮離脱住民保護法違反、詐欺容疑のみを有罪と認定し懲役1年、執行猶予2年、追徴金2565万ウォンを宣告した原審を確定した。
法務部はこの日、ユ氏の旅券法など違反容疑の有罪確定を理由にユ氏の国外追放を検討すると明らかにした。