新古里3号機の部品安全性に問題
UAE輸出のため今月中稼動急ぐ
斗山重「再検証が必要と報告」
韓水原「報告は受けていない」
新古里(シンコリ)3号機の運営許可を目前に控え、韓国水力原子力(韓水原)が部品安全性に重大な問題があることを知りながら原子力安全委員会に報告しなかった疑いが提起された。新古里3号機は韓国がアラブ首長国連邦(UAE)に輸出した原発の見本となる国内の原発で、安全性を立証する次元で今年9月30日まで稼動するという輸出契約内容を守るには、韓水原として運営許可を急がねばならない状況にあった。
16日、キム・ジェナム議員(正義党)はこの疑惑を提起し、17日の韓水原国政監査で関連証人採択を申し込み、安全不感症を検証すると明らかにした。
キム議員の資料によると、セハンTEPは部品の放射線調査報告書を偽造して原発不正を触発させた原発部品の検証機関だ。関連部品の一つは制御棒の位置伝送器ケーブルの組み立て部品だった。原子炉の核反応を調節するため設置された93本の制御棒の位置を関連系統に伝達する主要な部品だ。3月26日にこの部品を使った新ハンウル1、2号機を検証した結果、振動老化試験条件に欠陥があることが確認された。
この部品は新古里3号機にも使われた。納品した斗山(トゥサン)重工業は3月27日に同様の欠陥を確認し、同月30日に韓水原に条件を修正して再試験をすると報告した。その結果、部品の寿命は約2年半(29.8カ月)で、設計寿命の40年に満たないことが分かった。斗山重工業は「正常」とされた報告書を4月6日に修正した。2~3カ月かかる追加検証を経なければならない状況だった。
3日後の4月9日には新古里3号機の運営許可審議のための原案委会議が予定されていた。韓水原が部品検証結果に問題があることを会議前に知っていたかは証言が食い違う。斗山重工業は4月6日に報告書の修正を完了して韓水原に報告し、追加検証が必要だと伝えたという。だが、韓水原側は「(原案委後の) 4月10日に追加検証必要性に関し初めて報告を受け、4月6日に斗山重工業から結果の報告を受けていない」と説明した。これに伴い、キム議員は来月の総合監査で関連者を呼び出し真偽を確かめる方針だ。
新古里3号機は4月9日の原案委会議では別の問題で運営許可がおりず、4月11日にはGE社から制御バルブ部品のリコールを通知する問題が続いた。その後、韓水原は4月24日になりケーブル組み立て部品試験のエラー問題を原案委に報告した。新古里3号機は運営許可を受けることができなかった。この原発が今月末までに商業運転ができなければ、UAEに原発輸出に関連して請求できる金額が毎月42万ドルずつ削られる。
韓国語原文入力:2015-09-16 21:34