今年末に完成予定の済州道西帰浦(ソグィポ)市江汀(カンジョン)村の済州海軍基地に16日、初めて海軍艦艇が入港した。同日午前7時、イージス艦の世宗大王艦(7600トン)が白い煙を噴き出しながら、済州海軍基地に入った。世宗大王艦の入港に合わせて江汀村の住民と活動家たちは、海と陸で海軍基地反対デモを行った。
済州海軍基地には同日だけで大祚栄艦(4400トン)などの駆逐艦と護衛艦5隻が次々と入港した。済州海軍基地に軍艦が入港したのは今回が初めてだ。海軍は「これらの艦艇の入港は港湾や埠頭施設の安全性点検のためのもの」だと明らかにした。海軍は合わせて21類型の艦艇22隻を対象に出入港と埠頭係留試験などを行う計画だ。
同日、江汀村の住民と活動家たちは、軍艦の入港に合わせてカヤックに乗って南防波堤付近の海上でデモを行うと共に、江汀の入り江でも「海軍基地絶対反対」などが書かれたプラカードや横断幕などを持って反対デモを行った。コ・グォンイル江汀村海軍基地反対対策委員長は「クルーズ船もなく、防波堤が空になった状態で検査するということ自体が民航と軍港の複合港という趣旨に合わない」と述べた。
「済州海軍基地建設阻止のための全国対策会議」などは同日に発表した論評で、「海軍は軍艦出入港の安全性を点検する前に、軍民複合型観光美港を建設するという道民との約束が履行されたかどうかをまず確認すべきだ」と主張した。彼らは航路の安全性と環境破壊問題などについて、総体的な点検が先行しなければならないと指摘した。
江汀村海軍基地の立地が決まった2007年から現在まで、海軍基地建設に反対して刑事処罰された住民と活動家は500人を超える。済州海軍基地は2012年から本格工事に入り、現在89%(港湾93%、陸上79%)の工程率を示している。
韓国語原文入力:2015-09-16 20:03