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済州海軍基地で旅客クルーズ用ターミナル工事再開

登録:2015-09-16 08:28 修正:2015-09-16 09:38
済州海軍基地クルーズターミナル完成予想図//ハンギョレ新聞社

江汀村住民の反対で中断後9カ月ぶり
国費534億ウォン投じ2017年開港
民・軍複合型観光美港造成計画

 済州海軍基地のクルーズターミナル工事が再開されることになった。

 済州島は昨年6月に着工された後、江汀(カンジョン)村会などの反対で工事が中断した済州海軍基地(民・軍複合型観光美港)の民航クルーズターミナル(写真)造成事業を15日から再開したと明らかにした。

 クルーズターミナル造成事業は事業費534億ウォン(約53億円)の国費を投入し3階建て延面積7928平米のクルーズターミナルと住民便益施設を作り、係留施設、港湾進入道路(402メートル)、公園、駐車場など附帯施設を備える事業だ。事業は民・軍複合型観光美港として造成される済州海軍基地とともに民航の機能を保障し、済州地域のクルーズ観光を誘導する基盤施設として推進されてきた。

 しかし済州道が昨年6月下旬に工事を始めると、江汀村会が村会の同意手続きを踏むことを求めて反対し、昨年12月17日に工事が中断された。江汀村会は事業と関連し6月と8月に3回かけクルーズターミナル事業受け入れに関する村総会を開いたが、2回の臨時総会は定数未達で、3回目の総会では賛否意見双方が半数を満たせないまま結論を出せなかった。これに伴い江汀村会は、クルーズターミナル造成事業に関与しないという意向を明らかにしている。

 済州島は事業再開について「クルーズターミナル造成事業推進に関与しないことを決めた江汀村会の立場を尊重し、事業が民・軍複合港の民航機能を保障するもので、全額国費事業で工事を再開しなければ損失が大きいという判断により工事再開を決めることになった」と明らかにした。道は工事期間の環境と安全などの対策をたてる一方、村の道の利用を自制して、海軍基地を利用して工事車両を出入りさせる計画だ。

 道はこの日、中国を中心にしたアジアのクルーズ市場が急成長して船会社が済州寄港を希望しているが、船席不足から受け入れずにいると説明した。済州に寄港するクルーズ船舶は、2009年の37回3万8147人から昨年は242回59万400人に15倍も急増した。来年に済州寄港を希望するクルーズ船舶の入港は561回に及ぶが、船席不足で34回は受け入れられなかったと付け加えた。

 現在の済州道内には8万トン級と5万トン級が接岸できる済州港クルーズ船席があるが、13万8000トン級のクルーズ船舶も寄港したことがある。江汀村に建設される民航は15万トン級クルーズ船舶2隻が同時に接岸できる規模であり、世界最大規模のクルーズ船舶の22万トン級も十分に接岸できるものと見られる。道は2017年上半期に江汀クルーズ港湾が開港すれば、クルーズ船舶観光客を最大160万人まで収容できると見通した。

ホ・ホジュン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-09-15 23:24

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/709080.html 訳Y.B

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