登録 : 2015.09.10 09:54 修正 : 2015.09.11 08:06

 先月18日、中国の北京。韓中青年指導者フォーラムに参加した韓国代表らと曹衛洲・全国人民代表大会外事委副主任が席を向かい合わせた。韓国のある国会議員が先に質問を投げかけた。「韓国と中国の繁栄にとり北朝鮮が最大の脅威の要素となるが、これについてどう考えるか」

 曹副主任の訓戒に近い返事が続いた。「最も残念なのは、兄弟の韓国と北朝鮮がお互いを脅威と考える現実だ。国会議員ならば発言に根拠がなければならない。韓国の国力は北朝鮮の何十倍にもなるのに、北朝鮮をなぜ脅威と感じるのか分からない。韓国と北朝鮮の兄弟関係には相互信頼が不足する。相互間に善意、同心(同じ目標を追求する心)、忍耐心が必要だ。韓国と北朝鮮が平和統一を望む共同目標を持ち、問題があれば対話で解決させねばならない。兄弟が敵になるのは、他人が敵になるよりはるかに深刻だ」

 対話を聞いている間、気が重くなった。南北関係が悪化するたび、中国が北朝鮮を非難し我が方の立場になってくれることを望んできた韓国の政治家たちの態度が、中国のこうした訓戒を呼び起こしたのではないのか。南北関係を韓国が主導的に解決するのではなく、中国または米国に頼ろうとする態度は、強大国の影響力ばかり育てることになる。

 9月3日、中国の抗日戦争勝利70周年の閲兵式で、朴槿恵(パク・クネ)大統領が天安門の城楼で習近平・中国国家主席と並び立った場面は、米国一辺倒の外交から抜け出し韓国外交独自の地平を開く歴史的な瞬間でもある。もちろん歴史的評価は、朴大統領がこれを基礎に北朝鮮の核問題と南北関係の懸案で意味ある解決を導き、独自の外交空間を広め、朝鮮半島の平和定着に向け進められるかにかかっている。

 このような状況で朴大統領が「朝鮮半島の平和統一のために中国と協力していくことにした」と突然“統一外交論”を打ち出したことが心配になる。大統領府は、韓中首脳会談で朴大統領が朝鮮半島の早急な平和統一に対する中国の協力の約束を得たと広報した。だが「韓国と北朝鮮が対話を通じて関係を改善し、最終的に自主的・平和的統一をすることを支持する」という習近平主席の発言は、韓中修交以来の中国の一貫した原則である。中国としては現状維持が最も望ましいが、米国の介入なしで統一できるなら邪魔はしないという判断がある。この場合も中国は、統一後の在韓米軍駐留と北朝鮮の核処理に対し、中国の利益を侵害しない確実な答えを得た後に同意するだろう。

 現在の朝中関係が核問題などで冷え込んでいるのは事実だが、中国が“北朝鮮馴らし”をした上で対北朝鮮政策の枠組みを変えようとする信号は見当たらない。朝中関係は、文化大革命や韓中修交直後の最悪の時期を経ても、戦略的必要のために維持されてきた。

 朴大統領が訪中外交で実を得ようとするなら、根拠ない統一外交や大当たり論に固執せず、韓国と北朝鮮の経済、未来、生活に役立つ措置を着実に実行していかなければならない。

パク・ミンヒ国際部長//ハンギョレ新聞社

 先月20日訪ねた中国・青島にあるフンニングループという衣類会社は、オンラインで顧客の注文を受け「この世で一揃いしかない服」を作っていた。中国も大量生産・低価格衣類では競争力を得るのが難しくなると、多品種少量生産で高級オーダーメード衣類を適正価格で売り在庫も残さない新しい実験に出た。こうした工程では手作業が多く必要になるが、この会社の労働者の平均賃金は月3500中国元(約6万5千円)程度だ。一緒にここを訪ねた韓国の企業家は「私たちが開城(ケソン)工業団地で同じことをすればはるかに良い成果を出せる」と悔しがった。開城工業団地の月最低賃金は73.87ドル(約8900円)だ。まずは開城工業団地で南北経済協力を拡大して行くのが、真の統一準備であり創造経済ではないのか。

パク・ミンヒ国際部長(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-09-09 20:09

http://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/708144.html訳Y.B

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