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朴大統領「平和統一のため中国と協力していく」

登録:2015-09-04 23:36 修正:2015-09-05 07:39
 帰国機内記者懇談会で、“訪中の成果”明らかに
 「できるだけ早く中国と様々な議論を始める」
 「韓中日首脳会談、私が習近平主席に提案」
2泊3日間の中国訪問を終え、3日夜、ソウル空港に帰国した朴槿恵大統領が空軍1号機から降りている=城南/大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 朴槿恵(パク・クネ)大統領は4日、「北朝鮮の核問題など(の問題を)すべて解決するための究極で確実な、そして最も速い方法は平和統一」だとし「朝鮮半島の平和統一のために、中国と共に協力していくことにした」と明らかにした。

 朴大統領は同日午後、上海からソウルに帰国する専用機の中で、大統領府担当記者団と機内懇談会を開き、このように述べた。

 朴大統領は続いて「朝鮮半島の平和統一をいかに実現して行くのかについて、できるだけ早く様々な議論を始める」と述べた。朴大統領は韓中首脳会談の成果について、「今回、習近平・中国国家主席と様々な問題について議論を深めたが、朝鮮半島と北東アジアの平和と安定を守っていくうえで、中国とどのように協力をしていくのかを最も重点的に取り上げた」と述べた。朴大統領はまた、北朝鮮の核問題と関連して、「(非武装地帯で起きた)地雷挑発事件もあったが、今後、核実験など、様々な形の挑発があると予想される。そのようなことを抑制することがとても重要だ」とし「(中国が)朝鮮半島の緊張を高めるいかなる挑発に対しても、絶対に認めず、反対するという立場を明らかにした」と説明した。

 朴大統領はまた、最近、南北における緊張の高まりと、8・25南北高位級接触の合意の過程で、「詳細を明かすのは難しいが、状況について緊密に疎通し、緊張緩和のために、中国もできる限りの役割を果たした」と明らかにした。今月2日に行われた韓中首脳会談の直前、冒頭発言で「朝鮮半島の緊張解消に中国が建設的な役割を果たした」と言及したことについての補足説明を行ったものと思われる。

 朴大統領は習近平主席と10月の終わりから11月初めを目途に、韓中日首脳会談の開催に合意したことと関連して「日本がまだ歴史認識について前向きな姿勢を示していない状況だが、『北東アジアの平和のためには大乗的な見地から取り組む必要がある』と提案し、習主席がそれに同意した」と述べた。朴大統領は、「今後、韓中日首脳会談を実現するために、おそらく、日本側とも協議したうえで、日程を決めることになるだろう」と付け加えた。

 朴大統領は、今回の訪中の経済的成果については、非関税分野における壁を取り払うために努力したという点を強調し、「(中国側が)キムチを輸入する際にも手順があり、時間がかかっていたが、今回は良いニュースを伝えると話した」と述べた。朴大統領は「韓中自由貿易協定(FTA)の効果を最大限に引き出すためには、早く批准しなければならない。遅ければ遅いほど、苦労して手に入れたものが、効果を失ってしまう」とし「(韓中自由貿易協定の)効果を最大限にするためには、早く国会で批准が行われることが重要だ」と強調した。

 朴大統領は続いて文化部門の成果と関連して「韓国は多様な文化コンテンツを持っており、中国にも長所があるので、共同制作をはじめとする協力を進め、またさらに第3市場に向けた文化商品を開発し、共に進出したいと提案した」とし「これに対して李克強首相からも、文化部門だけでなく、他の分野でも韓国の技術力やデザインと中国の資本などを結合して第3市場に一緒に進出しようという積極的な提案があった」と紹介した。

 朴大統領は、今回の訪中期間中、政府はもちろん、民間レベルも熱気を帯びていたと強調した。今回の朴大統領の中国訪問には歴代最大規模の経済使節団(156人)が参加した。朴大統領は、「戦勝節記念休暇期間中で、中国企業の参加に支障が出るのではないかと心配していたが、198社に達する多くの中国企業が参加して、互いにとって良い商談が行われた」とし「今まで上がった成果だけで、2億8000ドルと集計された」と述べた。また、「韓国の大企業が持っている中国現地の流通網を中小企業や中堅企業にも提供することにした」とし「大企業と中小企業との間の新たな形態の共生モデルになるだろう」と述べた。

チェ・ヒェジョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015-09-04 21:43

https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/707555.html  訳H.J

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