慶尚北道盈徳(ヨンドク)郡に原子力発電所を建設することについて地域住民に賛否を問う民間主導の住民投票が11月11日に行われる。
盈徳原子力発電所住民投票推進委員会は9日に記者会見を開き、「原子力発電所設立賛否を問う住民投票を11月11日に行うことを決めた。多くの住民が参加できるよう不在者投票、事前投票、正式投票などをこの日から数日にわたり行う」と明らかにした。
パク・ヘリョン推進委事務局長は「今年4月の世論調査で地域住民の65%が住民投票をしなければならないと答え、先月の調査では投票を要求する比率が68%に高まった。 重要な懸案を決めるのに住民が参加するのは国民の基本的権利だ。 政府と盈徳郡が拒否した国民の権利を取り戻すため民間主導の住民投票を準備してきた」と述べた。
推進委はコ・キボン農業経営者盈徳連合会会長、キム・ギョンジン円仏教盈徳教堂教務、キム・ウォンホ天主教江口聖堂主任神父、パク・ハンソ盈徳救世軍教会士官、荘陸寺(チャンユクサ)ヨンマン僧侶、イ・アングク故郷新聞代表、イ・ヨンホ全教組盈徳支会長など盈徳地域の要人36人で構成された。 委員長はヨンヘ浸礼教会のペク・ウンヘ牧師が務めている。 住民投票の具体的手続きは来月5日に発足する「住民投票管理委員会」で決める。 盈徳郡の人口は約4万人あり、このうち投票権を持つ19歳以上の住民は3万5000人程度だ。
しかしチェ・ミョンシク盈徳郡自治行政課長は「推進委が主導する住民投票は法的効力がない。推進委が投票人名簿などの支援を要請してきたが、法規定がなく要請には応じられなかった。郡庁では黙って今後を見守るほかはない」と述べた。
政府は盈徳郡盈徳邑のノムル里、メジョン里、ソク里など320万平方メートルに140万キロワット級原子力発電所4基を2035年までに建設する予定だ。 盈徳住民たちは2011年この一帯が候補地に選ばれると激しく反発している。 盈徳郡と共に原子力発電所候補地に選ばれた江原道三陟(サムチョク)の住民たちは昨年10月に民間主導の住民投票を実施し、住民の84.97%が反対するという結果を得た。