登録 : 2015.08.28 22:08 修正 : 2015.08.29 07:52

 現場近くまで小さな漁船に乗って行ったが
 バージ船に上がることも拒まれ
 政府、引揚関連説明一度もせず

セウォル号で犠牲になった生徒の遺族たちが15日午後、セウォル号船体引き揚げのため事故海域で基地を準備している「上海サルベージ コンソーシアム」所属のバージ船の脇を周りながら、引き揚げ作業参観のための乗船を要求している=家族協議会提供//ハンギョレ新聞社

 今月15日午後5時頃、セウォル号乗客304人の命をのみ込んだ全羅南道珍島(チンド)郡鳥島(チョド)面の沖合。 政府とセウォル号船体引き揚げ契約を結び、この日到着した中国の「上海サルベージコンソーシアム」所属の 1万トン級バージ船の脇に、小さな漁船が一隻寄り添っている。 波に揺れる漁船の上で檀園高の犠牲者生徒の親たち5人は「どうかバージ船に上がって引揚作業を見守れるようにしてほしい」と訴えた。

 しかしバージ船に乗っていた中国船員は彼らを寄せ付けなかった。 遺族たちが訴え続けていると、通訳らしい人が出てきて「指示がないからだめだ」と短く答えて行ってしまった。 あきらめきれない思いでいた親たちは、引き返すしかなかった。

 政府がセウォル号引き揚げ計画を公式発表してから4カ月が経つが、引き揚げ過程から犠牲者遺族が徹底的に排除されているという不満の声が出ている。 遺族は「引き揚げは惨事の真相究明の第一歩であり核心であるから、全過程が透明になされなければならない」と強調してきた。

セウォル号で犠牲になった生徒の遺族たちが15日午後、セウォル号引き揚げのため事故海域で基地を準備している「上海サルベージコンソーシアム」所属のバージ船の脇を周りながら、引揚作業参観のための乗船を要求している=家族協議会提供//ハンギョレ新聞社

 昨年11月11日、政府は行方不明者の捜索を中断し、「船体処理技術検討タスクフォース(TF)」を立ち上げた。 遺族は残る9人の行方不明者の収拾と事故真相究明のためには「船体破損のない引き揚げが必須」であるとして関連情報の公開を要求したが、政府はタスクフォースを立ち上げたという事実を確認しただけで、ただの一度も船体引き揚げに関する説明、または計画について知らせてこなかったと遺族側は主張している。

 「4・16家族協議会」のチョン・ソンウク副委員長(引き揚げ分科長)は「4月の引き揚げ発表の過程や会社選定過程でも、遺族にはただの一言もないなど、遺族を徹底的に無視している」と話した。

 遺族の間では「引き揚げ入札に応じた7社のうち、技術点数が最下位レベルの会社が選定された」という噂も流れていて、情報公開がなければ問題になりそうだ。遺族たちは9月1日より事故海域が最もよく見える東巨次島(トンゴチャド)から望遠レンズで引き揚げ作業を見守る計画だ。

 海洋水産部関係者は「高度に技術的な部分が多く、引き揚げ過程に遺族が直接参加するとか協議することは難しい。今後引き揚げ過程を最大限公開して遺族も必ず訪問できるようにする」と話した。 またこの関係者は「技術水準が低ければ引き揚げの会社には選定され得ない。 しかし入札参加企業の要求や慣例からその順位は公表できない」と答えた。

安山・世宗/キム・ギソン、キム・ギュウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-08-28 10:00
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/706329.html 訳A.K(1475字)

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