登録 : 2015.08.23 22:39 修正 : 2015.08.24 07:33

 会話に転じた理由とは

難航する南北高位級会談//ハンギョレ新聞社
 22日から23日にかけ電撃的な南北「2+2」高位級会談が実現した背景には、北朝鮮の相次ぐ水面下の対話提案があった。北朝鮮は韓国側に砲撃を加え、対北拡声器放送に対抗して「準戦時状態」を宣言するなど、軍事的緊張を最高潮に引き上げておきながら、一方では韓国政府に事態収拾のための対話を提案した。和戦両様の作戦を通じて自分の主導で対話の場を設けようとする、意図されたシナリオに沿ったものと分析される。

 キム・ヤンゴン統一戦線部長の書簡は、最初から会話に向けたもの
 中国が北朝鮮の判断に影響与えた可能性も

 北朝鮮は今月20日午後4時12分に2回目の砲撃を加えてから、38分後に対南関係を担当するキム・ヤンゴン労働党秘書の名義で、キム・グァンジン大統領府国家安全保障室長宛てに書簡を送った。 書簡には「対北拡声器放送は、北朝鮮に対する宣戦布告であり、直ちに中断せよ」としながらも、「現在の事態を収拾して関係改善の突破口を開くために努力する意思がある」という内容が盛り込まれた。これに対し、翌日(21日)午前、ホン・ヨンピョ統一部長官がキム秘書に返信通知文を発送しようとしたが、北朝鮮側はキム・グァンジン室長の名義ではないとの理由で、受け取りを拒否した。これは、北朝鮮側が対話を望まなかったからではなく、安保と南北関係を併せて意味のある対話をするためには、韓国側で安全保障の分野の最高責任者であるキム・グァンジン室長が出て来なければならないとい判断によるものと見られる。

 北朝鮮は南北間の軍事的緊張が最高潮に達しようとしていた21日午後4時頃、再びキム秘書名義でキム・グァンジン室長宛てに通知文を送って接触を提案した。2時間後、キム室長は北朝鮮軍のトップであるファン・ビョンソ軍総政治局長に対話に出てるよう求める修正通知を送った。北朝鮮による軍事的挑発に対する謝罪と再発防止の約束を引き出すためには、軍部のトップが直接出るべきだという判断からだった。北朝鮮側は翌日(22日)午前9時35分に、韓国側の修正案にさらに修正を加え、ファン・ビョンソ局長も参加するが、キム・ヤンゴン秘書も同席すべきだとしながら、(韓国側からも)ホン・ヨンピョ統一部長官の同席を提案してきた。対南交渉の経験が少ないファン・ビョンソ局長はに加え、ホン・ヨンピョ長官とは釣り合わないが、対南交渉の経験が豊富で実権を持っているキム・ヤンゴン秘書を送らざるを得なかったためと思われる。韓国側が2時間後、これを受け入れたことで、劇的に南北2+2高位級会談が実現した。北朝鮮が対北朝鮮拡声器放送への(報復措置として)軍事行動を予告した期限からわずか5時間前のことだった。

 このような交渉の展開過程について、北朝鮮が初めから武力挑発に基づく交渉のシナリオを意図して、実行に移したのではないかという分析が出ている。北朝鮮側が当初から軍事的衝突を戦争に拡大させる意図があったなら、20日、韓国軍の対応射撃に対応射撃を行っただろうが、その代わりにキム・ヤンゴン秘書が書簡を送ったことを考えると、最初から対話の場を設けるために限定的な挑発を仕掛けて緊張を高めたのではないかということだ。コリア研究所のキム・チャンス院長は「緊張を高めて事態を拡大し、大きな枠組みで南北関係の問題を解決しようとする冒険主義的なアプローチを選んだものとみられる」と述べた。ヤン・ムジン北韓大学院大学教授は、「北朝鮮は対話も対決でも、すべて自分たちが主導していることを誇示してきた」とし「第一に、対北朝鮮拡声器放送を中断させ、第二には南北関係を改善するという目的も持っているものと思われる」と述べた。

 9月3日の抗日勝利記念式典を控えた中国が、北朝鮮による軍事的衝突の拡大を望んでいないことも、北朝鮮の判断に影響を与えた可能性があるものと分析される。キム・ヨンチョル仁済大学北朝鮮学科教授は「戦勝節を控えた中国が大きな行事を目前にして、朝鮮半島情勢が不安になることを望んでおらず、北朝鮮にそのような意向を再三伝えた可能性がある」とし「中朝関係が最近には良くなかったが、まだ調整して行く局面であるため、北朝鮮も状況を安定化させる必要はあっただろう」と述べた。

キム・ジフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015-08-23 19:51

http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/705638.html 訳H.J

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