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平壌国際ユースサッカー大会、南北砲撃のなか予定通り開催

登録:2015-08-21 22:17 修正:2015-08-22 06:57
「試合に熱中しているから心配しないで」
2015年第2回国際ユースU-15(15歳以下)サッカー大会に参加した京畿道の代表選手たちが21日、平壌綾羅島5・1競技場で北朝鮮4・25体育団とブラジルのアトレティコソロカバの試合を観戦している=平壌/連合ニュース

 

京畿道チーム、中国の昆明チームを3-0で撃破
北朝鮮住民、京畿道チームを熱烈に応援

 南北間に一触即発の緊張が張りつめていた21日、平壌(ピョンヤン)では、北朝鮮の観客が韓国の少年サッカーチームを応援する光景が繰り広げられた。韓国の選手たちは、南北間の砲撃のニュースにも動揺することなく、試合に出て勝利を収めた。

 この日、平壌の綾羅島(ヌンラド)5・1競技場では、南北共同主催で第2回国際ユースU-15(15歳以下)サッカー大会が開幕した。韓国選手団に同行した『連合ニュース』は、選手たちがこの日午前、大会関係者から「京畿道の軍事境界線付近で衝突があった」ことを知らされたと伝えた。多少緊張した様子だった京畿道チームのユース選手たちは、大会が順調に開幕し、午前9時に始まった最初の試合で中国雲南省の昆明チームを3対0で撃破したことで、笑顔を取り戻した。

 北朝鮮住民の観客たちは、京畿道チームがゴールを決めるたびに歓声を上げ、まるで北朝鮮のチームが勝っているかのように喜んでいた。この日の競技場には、ソウルワールドカップ競技場の収容人員よりも多い7万人の観衆が訪れた。 1階本部席の向かい側を埋め尽くした観客たちは、金色の棒の形をした応援ツールで一糸乱れぬ動作とともに掛け声をあげて壮観な演出をした。京畿道チームの選手がシュートタイミングを逃しときは「ああ〜、さっき蹴るべきだったのに!」と残念がっていた。先制点を入れたカン・ミンスン君(利川第一高校1年生)は「重要な大会の最初の試合で初ゴールを決められて光栄だ」とし「ゴールを入れたとき、大きな歓声が聞こえて鳥肌が立った」と話した。

 今回の平壌国際ユースサッカー大会は、南北体育交流協会と北平壌国際サッカー学校の共同共催で、21日から24日まで開催され、6カ国から合わせて8チームが参加する。韓国からは京畿道選抜サッカーチームと江原道選抜サッカーチームなど、2つのチームと取材陣など65人が大会に参加するために訪朝した状態だ。彼らは24日の大会閉幕とともに25日、中国を経由して帰国する予定だ。

 この日の午後5時からは、京畿道チームと北朝鮮の4・25チームの予選が行われた。22日には、韓国軍が対北拡声器を撤去しなければ、軍事行動に移ると、北朝鮮側が期限を切った午後5時20分過すぎから、江原道チームと平壌国際サッカー学校との予選が予定されている。ホン・ヨンピョ統一部長官は同日、国会で開かれた外交統一委員との緊急懇談会で、「事態が悪化した場合は(選手たちが)早期帰国できる方案も検討する」と答えた。

 京畿道は20日、砲撃衝突以降、選手の親に電話をかけて状況を説明した。親たちは「ニュースを見て驚いた」と不安感を訴えた。京畿道チームキャプテンのイム・ジェヒョク君(シンガル高校1年生)は「一生懸命試合しているから、心配しないでほしい。必ず優勝して帰る」と笑った。

平壌/連合ニュース、水原/ホン・ヨンドク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-08-21 21:09

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/705511.html  訳H.J

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