登録 : 2015.08.20 10:53 修正 : 2015.08.20 16:13

京畿道華城市の旧梅香里米軍射撃場を行く

米軍に梅香里射撃場として使われ返還されたノンソム周辺の干潟で、チョン・マンギュ元梅香里住民対策委員長(左)とイ・ホングン華城市議員(右)が干潟汚染の浄化がなされなければならないと話している=写真ホン・ヨンドク記者//ハンギョレ新聞社
不発弾など射撃残留物があり不安
9年前の汚染確認から措置なし
「浄化支援の先例ない」と国防部は放置
華城市は干潟浄化作業を依頼
返還された場所に彫刻公園など建設計画

 「もう10年も経つのにノンソム周辺さえ汚染浄化はされていない…」

 19日に訪ねた京畿道華城(ファソン)市雨汀(ウジョン)邑梅香里(メヒャンリ)には「返還10周年記念行事」を知らせる横断幕が風になびいていた。「梅香里射撃場」(クーニ射撃場)を米軍が韓国国防部に返還して20日で10年になる。爆音が止んだノンソムと陸上射撃場には草が生え、干潮で海水が引いたノンソム周辺の広大な干潟では、釣り人がまはぜ釣りを楽しんでいる。

 梅香里射撃場の返還は、地域住民と市民団体が1988年から18年間に亘る粘り強い闘争を続け、世界的にも珍しい米軍射撃場閉鎖を導き出した事例である。約4年間の裁判の末、2004年には米軍爆撃機の騒音被害補償を勝ち取り、国内の軍飛行場騒音被害訴訟の端緒となった。

 だが、米軍が爆弾を投下し続けたノンソム周辺の干潟は、返還から10年たっても重金属汚染の浄化がされていないままだ。射撃場閉鎖直後の2006年、国防部の依頼で環境管理公団が射撃場の干潟汚染を調査した結果、カドミウムと鉛、銅などが検出され、灰貝やアサリなど魚介類で異常変化が観察されただけでなく、カキ1個体で「性分化異常」も報告された。

 チョン・マンギュ元梅香里住民対策委員長(60)は「華城市は最近ノンソムの半径500メートルを除いた干潟に対し漁業権を承認した。しかし半径500メートル以内の干潟の重金属汚染の規模は分からず、周辺拡散の憂慮と回収されていない不発弾の不安が残る」と語った。

 京畿道と華城市は汚染者負担原則により、国防部に陸海上の汚染浄化を要求してきたが、干潟に関しては国防部から10年間、回答を得ていない。ノンソム周辺の干潟にある米軍射撃残留物は半径500メートル以内に99%が集中している。華城市関係者は「国防部は共有水面(干潟)に対する汚染浄化を支援した先例がないと言い続けている」と語る。

 華城市は汚染を放置できないため、関係機関と協議し、来月にもノンソム周辺の干潟環境浄化作業を始める方針だ。イ・ホングン華城市議員は「干潟汚染の根本的な責任者であるアメリカは逃げ、政府は手をこまぬいて地方自治体に責任を転嫁している」と語った。

 華城市は昨年、ノンソムと陸上射撃場を含む陸上部分の約97万平方メートルのうち60%に当たる約57万平方メートルを買いとり、ここに2017年までに平和彫刻公園と少年野球場を作る計画だ。住民は「射撃場閉鎖を導いた住民が排除された梅香里射撃場活用計画は再考されねばならない」と訴える。キム・ヨンチョル梅香里住民対策委員長は「住民生活の基盤となる干潟の汚染浄化は10年経つのにされていない上、華城市が買いとった射撃場の用途も、とんでもない方向で進められている」と語った。

ホン・ヨンドク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-08-19 21:39

http://www.hani.co.kr/arti/society/area/705134.html?_fr=mt2訳Y.B

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