慶尚南道議会が8月14日を「記念日」に指定するなどの内容を盛り込んだ日本軍慰安婦被害者ハルモニ(お婆さん)を支援するための条例を作った。
同議会は30日、本会議を開き、キム・ジス議員(新政治民主連合)が代表発議した「慶尚南道における日帝下の日本軍慰安婦被害者の生活安定支援と記念事業条例案」を可決した。
この条例は、正しい歴史観の確立とともに日本植民地時代の日本軍慰安婦被害者の人権増進を目的とする。慶尚南道知事に日本軍慰安婦被害者の人権増進のための責務を与え、被害者ハルモニたちに月70万ウォン(7万4000円)の生活補助費と、死亡の際には弔慰金100万ウォン(10万6000円)を支給する内容が盛り込まれた。
また、8月14日を「慶尚南道・日本軍慰安婦被害者記念日」に指定することにした。日本軍慰安婦被害者追悼日は1991年8月14日、金学順(キム・ハクスン)さん(1997年死亡)が日本軍慰安婦だったことを自ら告白し、慰安婦問題の解決を国際社会に呼びかけることで、日本軍慰安婦の存在を初めて世に知らしめたことを称えるための日だ。記念日を条例で定めたのは、慶尚南道が全国で初めてだ。
これに先立ち、先月12日、同議会文化福祉委員会は、「日本軍慰安婦記念日制定のための上位法である『日帝下における日本軍慰安婦被害者に対する生活安定支援と記念事業等に関する法律』の改正案が国会に係留中」という理由で、この条例案の審査を保留した。これに対し同議会は「上位法令が改正施行されるまで効力を有す」と有効期間を附則に入れることで、条例案に記念日の条項を適用可能にした。
しかし、同道女性家族政策官室の担当者は「公布日は、条例規則審議会を経て、来月13日頃と予想される。(記念日まで)時間があまり残されておらず、最初の記念日の8月14日には記念式典など記念日関連の行事を開催するのが難しい状況だ」と述べた。同道には現在、日本軍慰安婦被害者ハルモニ7人が住んでいる。
韓国語原文入力:2015-07-30 20:25