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MERS発生から70日で事実上の終息宣言

登録:2015-07-28 22:12 修正:2015-07-29 06:57
ファン・ギョアン首相が28日午前、政府ソウル庁舎でMERS対応汎政府対策会議を主催し、国民を恐怖に陥れたMERS事態が事実上終わったことを宣言している=聯合ニュース

 政府が28日、事実上の「MERS(マーズ)終息」を宣言した。最初の患者の感染確定日を基準にして、事態発生から70日ぶりだ。国際基準による公式終息宣言より1カ月ほど早いもので、MERSで低迷した経済状況から一日でも早く抜け出そうとする意図と解釈される。

 ファン・ギョアン首相は同日、政府ソウル庁舎で開かれた「第35回MERS対応汎政府対策会議」で「国民の皆さんがMERSによる不安感を拭って、経済活動、文化・余暇活動、学校生活など、すべての日常生活を正常化してもらいたい」と述べた。その根拠として、15集中管理病院が20日付ですべて管理解除された▽23日間新しい患者が発生しなかった▽27日で隔離がすべて解除されたことを挙げた。

 国際基準に沿った公式のMERS終息宣言は、早ければ8月末に可能になる。現在12人の患者が治療中であり、このうち1人はまだMERSコロナウイルスの検査で陽性反応が出てくる。陽性反応を示す唯一の患者が2回連続で陰性判定を受け、全快した日から28日(最大潜伏期間の2倍)が経過した時点が、世界保健機関(WHO)が推奨するMERS終息基準だ。

キム・ジフン、パク・スジ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015-07-28 19:58

https://www.hani.co.kr/arti/politics/administration/702170.html 訳H.J

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