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韓国経済、8月以降にMERSの影響から回復

登録:2015-07-28 21:48 修正:2015-07-29 07:05
 外国人観光・消費者心理、好転の兆し
 他の要因も重なり回復を体感できるか不透明
MERSの影響で外国人観光客の入国が減り、韓国人の姿もまばらになった6月17日午後、ソウル・中区の南大門市場が閑散としている=イ・ジョングン記者//ハンギョレ新聞社

 政府が28日、「MERS(マーズ)終息」を宣言したが、外国人観光が例年の水準まで回復するにはもう少し時間がかかると予想されている。

 韓国観光公社は、MERSが広がった6月の外国人観光客が75万925人で、1年前より41%(52万人)も減少したと明らかにした。韓国を最も多く訪れる「ユウカー(遊客=中国人観光客)」が46%も減少し、日本(41.6%)、台湾(72.1%)、香港(74.5%)、米国(9.9%)からの観光客も大幅に減少した。

 MERS患者が今月に入って急速に減ったことで、好転の兆しが現れている。韓国観光公社は、「6月初めに韓国に訪問しようとしたが、MERSでキャンセルした中国の団体旅行客3000人が来月末までに計8回にわたって韓国を訪れる」と明らかにした。観光業界は10月まで観光需要を例年水準に回復させることを目標に、観光客誘致のための様々な活動を行っている。

 これまで低迷していた消費も回復が予想される。企画財政部の資料によると、6月のデパートの売上高は、1年前より10.7%減少し、大型スーパーも9.7%減少した。しかし、7月の消費者心理指数(CCSI)は100で月前より1ポイント上昇した。政府は、国会を通過した補正予算11兆6000億ウォン(1兆2300億円)など総22兆ウォン(2兆3320憶円)規模の財政補強対策を早急に実施し、景気回復の火種を育てていくという計画だ。シン・ミンヨンLG経済研究院部門長は、「MERSで先送りされていた消費が正常化されるにつれ、8〜9月には景気回が確認できるだろう」と述べた。

 しかし、MERSの影響が消えても、本格的な景気回復を体感するのは容易ではなさそうだ。世界的な景気萎縮による輸出不振、中国の株式市場の不安、差し迫った米国基準金利引き上げ、家計負債、家計所得の不振など、韓国経済を圧迫する要因が幾重にも積み重なっているからだ。今年の成長率が政府(3.1%)や韓国銀行(2.8%)の予測値を下回るという見方も依然として存在する。パク・ヒョンジュン大信証券研究員は「補正予算で下半期の経済が多少改善するだろうが、強い反騰は期待できない」と述べた。

 政府は、MERSの影響で、今年の経済成長率が0.2〜0.3%ポイント下落すると予測した。国内総生産(GDP)の規模でいうと、経済損失が3兆〜4兆5000億ウォン(3180憶~4770憶円)になる。

世宗/キム・ソヨン、キム・ミヨン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015-07-28 20:06

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/702176.html  訳H.J

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