登録 : 2015.07.24 00:46 修正 : 2015.07.24 19:58

 第2四半期0.3%「成長率ショック」

 今年第2四半期(4~6月)、韓国経済が前期比0.3%の成長にとどまった。これは、世界的な金融危機が起きた2009年第1四半期(0.1%)以来最も低い水準だ。突発的な悪材料のマーズ(MERS)と干ばつの影響も大きいが、輸出の鈍化と内需不振で成長余力が落ちているのが、第2四半期“成長ショック”を現実のものとした。これにより、今年の経済成長率が政府の目標値3.1%はおろか、韓国銀行が見通した2.8%にも満たない可能性が懸念されだしている。

四半期別の実質国内総生産(GDP)成長率の推移(資料:韓国銀行)//ハンギョレ新聞社
 韓銀は23日、第2四半期の実質国内総生産(GDP・速報ベース)が第1四半期より0.3%増加したと発表した。昨年の第2四半期にあったセウォル号事故の影響で成長率が0.5%に急落してから、5四半期連続で成長率が1%を下回っている。第2四半期の成長率0.3%は、税収不足で「財政の崖」が発生した昨年第4四半期と同じ水準だ。最近10年間の四半期の成長率がこれより低かったのは、世界金融危機の影響が真っ最中だった2008年第4四半期(-3.3%)と、2009年第1四半期(0.1%)だけだ。

 >マーズ、干ばつなど一時的衝撃に
 輸出不振、消費萎縮が重なる
 5四半期連続0%台の成長「構造的不況」
 「韓銀が見込んだ今年2.8%成長も難しい」

 韓銀は、第2四半期の成長率の急落の背景として、MERSや干ばつという一時的な衝撃と輸出不振という構造的要因を挙げた。実際MERSによる消費萎縮と外国人観光客の減少により、民間消費は前期に比べ0.3%減少した。セウォル号の事故で消費心理が凍りついた昨年第2四半期(-0.4%)以来1年ぶりに、民間消費が後退したのだ。卸小売および飲食宿泊業(-0.5%)、運輸および保管(-1.3%)、保健および社会福祉(-1.7%)など、主要サービス業の生産が次々と減ったのもMERSの影響というのが韓銀の説明だ。チョン・スンチョル韓銀経済統計局長は、「マーズの拡散が成長率に少なからぬ影響を及ぼした」とし「娯楽、食品、運輸、宿泊などの支出・消費心理が萎縮し、外国人の国内消費も大幅に減少したことが分かった」と話した。干ばつの影響で農林漁業の生産も前期に比べ11.1%も減少した。これは1990年第1四半期(-16.8%)以降で最大の減少幅だ。

 第2四半期の0.1%の増加にとどまった輸出も成長率を低下させた要因だ。特に輸出は、中国の景気鈍化と加工・中継貿易需要の減少で構造的不況局面に入った状況だ。第1四半期にも前期に比べ0.1%の増加にとどまった。実際輸出から輸入を差し引いた純輸出の成長寄与度は、昨年第3四半期以降ずっとマイナスだ。韓国経済の成長を主導してきた輸出が、今では成長率下落の要因になるほどの状態なのだ。

 問題は、今年下半期の状況もあまり順調とはいえないという点にある。政府は、補正予算を含む22兆ウォン(2兆3460憶円)規模の財政補強策を動員し、景気浮揚に出れば、今年3%台の成長が可能だという。しかし、第3四半期にマーズや干ばつの影響から回復したとしても、輸出不振と萎縮した消費がすぐに活性化すると期待するのは難しい状況だ。特に米国の政策金利引き上げと中国経済の急落の懸念など、韓国経済の不確実性を高める対外悪材料もあちこちに潜んでいる。

 韓銀の今年の成長率見通しの2.8%すら第3四半期と第4四半期にそれぞれ1.1%ずつ成長しなければ達成できない数値で、現実性がほとんどない。カン・ギョンフン東国大学教授(経済学)は、「家計負債の増加など、消費心理を大幅に委縮させる要因が構造化しており、下半期には、中国の金融不安や米国の金利引き上げなど、より大きな悪材料が待っている」とし「これまでの浮揚策が目立った効果を出せなかっただけに、無理な景気浮揚よりは落ち着いて構造改革を進め、経済を急激に悪化させる危険因子を見つけて除去するのが大切だ」と述べた。

キム・スホン、ホン・ソクジェ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015-07-23 19:56

http://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/701570.html 訳H.J

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