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「時給1万ウォンは最低限の生計費だ」…全国労働者大会開催

登録:2015-06-27 21:52 修正:2015-06-28 06:03
全国民主労働組合総連盟の組合員が27日午後、ソウル駅広場で全国労働者大会を開き、最低賃金1万ウォンへの引き上げを要求する内容が書かれたカートを押して行進している。 来年の最低賃金を決める最低賃金委員会の議決期限は今月29日だ =イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社

 来年の最低賃金が決定される29日を控えて3500人余の人波(警察推算2500人)が27日、ソウル龍山区(ヨンサング)のソウル駅広場に集まった。 最高気温が30度に達した午後2時、全国民主労働組合総連盟(民主総)主催で開かれた「最低賃金1万ウォン争取全国労働者大会」に集まった市民は「最低限の生計費だ」と書かれたプラスターを持って「最低賃金1万ウォン争取」を叫んだ。 ハン・サンギュン民主労総委員長は、映像演説を通じて「労働者は熱心に仕事をしても月に116万ウォンしか得られない。時給が1万ウォン(約1100円)に引き上げられれば、980万労働者の人生が変わるだろう」と明らかにした。

 この日の集会のために忠清北道提川(チェチョン)から上京したというキムさん(52)は「小学校で介護専任者として働いている。 時給が5900ウォンだ。 10年を働いても学校は私を単純アルバイトとして見る。 校長が変わるたびに雇用の継続を心配しているが、雇用より介護の仕事自体に集中したい」と話した。地下鉄清掃労働者と明らかにしたキムさん(56)は「清掃の仕事だけで3人の子供たちを育てた。 生計が本当に苦しかった。 最低賃金が1万ウォンに上がれば、月給が209万ウォンになるという。“最低”ではない“生活”可能な賃金にして欲しい」と話した。

全国民主労働組合総連盟の組合員が27日午後、ソウル駅広場で開かれた全国労働者大会で最低賃金1万ウォンへの引き上げを要求している。 来年の最低賃金を決める最低賃金委員会の議決期限は今月29日だ =イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社

 この日集会を終えた労働者は3時30分頃から行進を始め、崇礼門(スンネムン)から南大門(ナムデムン)市場を経てソウル鍾路区(チョンノグ)瑞麟洞(ソリンドン)の永豊文庫までの2キロ区間を行進した。 大型マートで働く労働者32人はカートを前面に出して最低賃金1万ウォンを要求する大型パフォーマンス行進を行った。 大型マートの水産物コーナーで働いているというイ・ユスンさん(44)は「母親たちが直接青いエプロンを着てカートを押して行進する理由は、家長として時給が上がってこそ子供たちを育てられ生活も可能になるためだ」として、この日の行進の趣旨を明らかにした。

全国民主労働組合総連盟の組合員が27日午後、ソウル駅広場で全国労働者大会を終え行進している =イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社

 1000人ほどの全国教育公務職本部の労働者は、学校給食を象徴する食盆とスプーンを持って行進した。ソウルのある小学校の司書教師イ・スアさん(35)は「時給が6170ウォンだ。 このお金では結婚もできず住居も用意できない。食べて寝るだけだ。 市場で買い物をする時も、時給で買える食材は殆どない」として、最低賃金をもっと上げなければならないと強調した。 主催側の民主労総は、市民要請文を出して「冷麺一杯が8000ウォンなのに、最低賃金は5580ウォンだ。一時間働いて一回の食事すらできない」として、最低賃金が現実化されなければならないと強調した。

キム・ミヒャン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/697790.html 韓国語原文入力:2015-06-27 18:11
訳J.S(1571字)

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