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MERS致死率16.1%、一部専門家は23%

登録:2015-06-26 07:49 修正:2015-06-26 11:44
 死亡者÷現在の感染者では錯視
 2週前の感染者も分母にすれば補正
管理網から洩れたMERS感染者が発生したため部分閉鎖措置となったソウル・広津区の建国大病院救急室前の選別診療所で25日午後、保護服を着た医療スタッフが扇風機の風に当たっている=シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社

 中東呼吸器症候群(MERS)コロナウィルスで25番目の患者(57、女性)が1日に死亡して以来、25日までに29人の死者が出た。この日まで陽性反応を出した患者は180人。単純計算すれば致死率(致命率)は16.1%となる。だが、専門家のなかにはMERS事態が終息すれば、実際の致命率はこれより高くなると見通す。

MERS死亡者および退院者の闘病日数 ※6月25日、資料:中央MERS管理対策本部 //ハンギョレ新聞社

 保健福祉部中央MERS管理対策本部(対策本部)はこの日、「45番目の患者(65)と173番目の患者(70、女性)が24日死亡し、死亡者数が29人に増えた」と明らかにした。死亡したMERS患者のほとんどに基礎疾患があったが、この日亡くなった2人を含む4~5人は、普段特に持病がない患者だった。

 死亡者はMERS症状が現れ平均12日で陽性反応を出し、7日後に死亡したと集計された。64番目の患者(75)と36番目の患者(82)は死亡後に陽性反応が確認された。死亡患者のうち最も長く闘病した事例は、24日に亡くなった45番目の患者で、1日に発病した後23日後、6日の陽性反応から18日後だった。この患者は5月28~30日に大田(テジョン)建陽大病院で夫人を看病している間に16番目の患者から感染した。

 ソウル大医大感染内科のオ・ミョンドン教授は「今日診断を受けた人が10人だとして、これを分母に死亡率を計算すれば誤差が生じる。患者が生死はその人が退院した後になって分かるためだ。実際の致命率より低くなる錯視効果を補正するには、2週間前に診断受けた人を分母とする方法もある」と説明する。この方法で計算すると致命率は23%(25日死亡者数29人÷11日の感染者数126人)まで上がる。

イ・グンヨン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-06-25 22:39

https://www.hani.co.kr/arti/society/health/697575.html 訳Y.B

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