登録 : 2015.06.23 01:21 修正 : 2015.06.27 18:10

 韓日首脳、相互に大使館主催の記念式典に出席

朴槿恵大統領が22日午後、大統領府を訪問した額賀福士郎・日韓議員連盟会長と面談する前に挨拶を交わしている//ハンギョレ新聞社

 朴槿恵(パク・クネ)政権発足後、歴代最悪の状態になっていた韓日関係が、両国国交正常化50周年を契機に、転換の機会を迎えている。歴史認識問題をめぐる軋轢の破裂音を乗り越えて、2国間首脳会談の開催という関係正常化の頂点まで、今年中に到達できるかが注目される。

 韓日首脳は22日、ソウルと東京でそれぞれ互いの国の大使館主催で開かれた国交正常化50周年記念式典に出席した。4日前まで「出席は難しいだろう」(ミン・ギョンウク大統領府報道官)とし、実現可能性を事実上否定されていた行事だ。韓日関係の劇的な転換の瞬間が近づいていることを予告した一歩と解釈される。両国首脳のメッセージにも明らかな変化が現れた。

 「新しい両国関係の元年にしよう」
 朴大統領、原理主義的な態度からの変化
 中日接近する中、孤立の恐れ大きくな
 MERSなど国内における悪材料にも突破口が必要

 安倍首相も「次の半世紀に向けて」と肯定的に返事
 首脳会談の年内開催の可能性に注目集まる

 朴槿恵大統領はこの日、日本を訪問中のユン・ビョンセ外交部長官を通じて安倍晋三首相に送ったメッセージで、「(韓日国交正常化50周年の今年が)新しい両国関係に進む元年となるようにしよう」とし「両国が懸案を上手く解決していくことを願う」と明らかにした。「加害者と被害者という歴史的立場は千年の歳月が流れても変わることはないだろう」(2013年3・1節記念辞)とした以前の発言とはずいぶん変わったニュアンスだ。

 これに安倍首相は、東京の首相官邸を訪れたユン長官に「両国の国民のために、次の世代のために、朴大統領とともに次の半世紀に向けて関係を改善し、発展させたい」とし「半世紀前の今日、日韓関係の新時代が開かれた。両国の間に様々な課題と問題があるほど、率直に話し合うことが大切だ」と述べた。

 これまで韓日関係は、慰安婦強制動員に対する国家責任を否定してきた安倍首相の歴史に退行する動きと、「過去の歴史問題に対する謝罪がなければ、首脳会談もない」という朴大統領の原理主義的な態度との間で、冷たい気流が流れていた。特に朴槿恵政権は、首脳会談という外交手段さえも慰安婦問題の解決という単一の課題に従属させることで、「自分の手足を自ら縛る自傷行為外交を行っている」という指摘を受けてきた。そんな韓国政府が今回急激な基調転換に乗り出した背景としては、大きく分けて三つが挙げられる。

ユン・ビョンセ外交部長官が22日、東京の首相官邸で安倍晋三首相との面談に先立ち、首相の父・安倍晋太郎元外相の写真をプレゼントしている=韓国外交部提供//ハンギョレ新聞社

 まず、最近中日が接近する中で、韓国だけ孤立するかもしれないという懸念が大きくなったという点だ。韓国は歴史認識問題において、中国と共同戦線を張る戦略を駆使してきた。しかし、中日は各種多国間首脳会議を契機に、習近平主席と安倍首相の両者首脳会談を二度も行うなど、関係改善の模索に乗り出した状況だ。このままでは、日本ではなく、韓国が取り残される可能性が濃くなったのだ。

 もっと重要な要因としては、韓米日三角協力の構築を急ぐ米国の意図が働いたという見方も出ている。米紙ワシントンポストは2日、「東京とソウルの間で、舞台裏の交渉が行われている」とし「その目標は、朴大統領の訪米や韓日国交正常化50周年記念式典の前に、日本は(慰安婦問題に対する進展した)声明を発表し、韓国は雰囲気を一新すること」だと報じた。また「米国と韓国の官僚たちは同じ(韓日関係の改善)の道のりを構想している」と強調した。キム・チャンス・コリア研究院長は「このようなコラムが掲載されてから、『慰安婦問題が最終段階に来ている』という朴大統領の発言が出るなど、変化の兆しが現れ始めた」と述べた。実際、米国では先月末、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議(シャングリラ対話)で、4年ぶりの韓日国防長官会談の開催に応じるよう韓国の背中を押すなど、韓日関係正常化を促してきた。

 最近になって韓日関係梗塞の長期化に伴う疲労感が高まっているなど、国内世論の動向が変わったのも、政府の基調転換に影響を与えたものと思われる。景気低迷が長くなり、MERS事態など悪材料が続く中で、朴大統領が北東アジア外交で突破口を見出そうとする可能性があるという分析も出ている。現政権の初代駐日大使を務めたイ・ビョンギ秘書室長の役割も取り上げられている。

 突然のUターンとはいえ、朴槿恵政権が遅ればせながらも 韓日関係の基調転換に乗り出したこと自体に対しては、肯定的な評価が多い。イ・ウォンドク国民大学教授は「このように悪い局面に追い込んで、何の得になるのかという判断による軌道修正」だと述べた。しかし、今回の突如の方針転換が慰安婦問題など、様々な争点の一方的な後退や弥縫策に終わってはならないという声も高い。自ら縛りつけた外交手段を解き放つという意志を示しただけに、緻密な準備で首脳会談などを懸案解決の道として積極的に活用していかなければならないという指摘だ。ヤン・ギホ聖公会大学教授は「安倍首相は慰安婦問題についてきちんと謝罪するつもりはなさそうだ」とし「韓日関係の正常化まで、これからがもっと厳しい道のりになるだろう」と予想した。

ソン・ウォンジェ、ソク・チンファン記者、東京/キル・ユンヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-06-22 19:52

http://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/697028.html 訳H.J

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