登録 : 2015.06.17 08:41 修正 : 2015.06.17 11:16

 頻繁に外れる予測が国民の不安を高め
 根拠のない楽観が政府への不信育てる

ムン・ヒョンピョ保健福祉部長官が7日午前、政府世宗庁舎国務総理室ブリーフィングルームで開かれた政府のMERS対応措置発表記者会見で取材陣の質問に答えている。左はチェ・ギョンファン首相代行//ハンギョレ新聞社
 政府が中東呼吸器症候群(MERS)事態の発生後、毎週「峠」または「沈静化」という外れた展望を出し、政府の無責任な予測で国民に動揺が広がっていると非難され始めている。政府発表とは異なりMERS感染は容易には沈静化されそうにない。

 チェ・ギョンファン国務総理権限代行は16日午前の閣僚会議で「今週がMERS拡散の峠になる」と見通した。前日の15日、朴槿恵(パク・クネ)大統領が大統領府首席秘書官会議で「現在、感染者の増加傾向は減っているが今が峠」と言及したのと同じ脈絡だ。

 チェ首相代行の「峠」発言が伝わると、市民の間では「また峠か」と不信が広まった。ホン氏(38)は「いたずらじゃあるまいし、もう何回目の峠、岐路、分岐点なのか分からない。政府発表はいつも外れるのでもう特に期待もしない」と不満をぶつけた。

 保健福祉部中央MERS管理対策本部(対策本部)は先月31日のブリーフィングで「政府は今後1週間をMERS拡散か沈静化の岐路と判断している」と明らかにした。先月20日、最初のMERS感染者が発生した後、「二次感染発病可能時点」の6月3日までに追加感染者が出なければMERSが沈静化するという理由からだった。この予測は2日に初の三次感染者が発生して外れた。続く4日には三次感染したサムスンソウル病院の医師が陽性反応を出す前に約1500人が集まった再建築組合の行事に参加し、この医師に感染させた人が京畿道・平沢(ピョンテク)からソウルに行く市外バスに乗った事実が明らかになり、「病院外感染」の恐怖が広まった。

 政府は国民の不安と批判世論が高まると7日に病院名を初めて公開した。対策本部は翌日「平沢聖母病院で発生した一次流行は終息したと判断される」と述べ、「サムスンソウル病院もまもなく減少傾向に向かう」と見通した。その翌日にはチェ首相代行がMERS点検会議で「今週がMERS事態解決の最大の曲がり角」と指摘した上で、「MERS事態を今週内に終息させる覚悟で総力対応体系に切り替えることにした」と述べた。チェ首相代行の悲壮な発表にもかかわらずMERSの拡散傾向は沈静化しなかった。そこへ11日には115番目の患者(サムスンソウル病院の救急救命室外で感染した外来患者)と119番目の患者(平沢署警察官)の感染経路が不明となり、MERSがどこで発生するか予測できない局面に陥った。

ソウル・新大方洞のソウル市ボラメ病院が救急救命室の運営を中断して2日後の16日午後、救命室近くの患者控室にいる人たちにMERS感染の検査をするため選別診療所に移動させている=イ・ジョンヨン先任記者 //ハンギョレ新聞社

 チョン・ヒョンジュン人道主義実践医師協議会政策局長は「防疫の基本である疫学・追跡調査に穴があるにもかかわらず、政府にこれを防ぐ能力がない状況」と指摘し、「根拠のない楽観がかえって政府に対する国民の不信を育てている」と批判した。イ・ジェガプ翰林大学江南聖心病院教授(感染内科)は「政府に予想できない状況が続き『今週が峠』とする展望が外れてばかりいる」と語り、「サムスンソウル病院の移送要員(137番目の患者)による大規模感染が現実になれば事態は2~3カ月続く可能性もあり、終了時点は予想し難い」と指摘した。

キム・ミギョン記者、キム・ウエヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-06-17 00:06

http://www.hani.co.kr/arti/society/health/696238.html?_fr=st1訳Y.B

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