登録 : 2015.06.15 11:12 修正 : 2015.06.16 15:02

沈静どころかいたるところに地雷原

 保健当局が中東呼吸器症候群(MERS)コロナウィルスの感染が沈静局面を迎えるとした週末を越す前に「4次感染者」が発生し、感染経路の分からない「地域社会感染」が疑われる患者も相次いでいるため、MERSがむしろ猛威を振るうのではないかとする憂慮が広がっている。

14日午後ソウル・松坡区のオリンピック公園体操競技場で「東方神起」のコンサートが開かれるのに先立ち、イベント進行要員がMERS感染防止のために観客の体温を測っている=聯合ニュース
 中央MERS管理対策本部(対策本部)は13日、政府世宗(セジョン)庁舎のブリーフィングで「私設救急車の運転者が5~6日に76番目の患者をある大学病院に移送する過程でMERSに感染し、12日に陽性反応が出た」と明らかにした。76番目の患者(75)は先月5月27~28日、持病でサムスンソウル病院応急室に入院した14番目の患者(35)からMERSに感染した3次感染者だ。133目の感染者となったこの運転者(70)の事例は、MERS発生後初めての4次感染であると同時に、病院外の感染でもありMERS3次流行の信号弾と受けとめられる。この運転者と同乗した患者(55番目と137番目)も12日に陽性反応を示し、4次感染は2人に増えた。

 対策本部は感染が救急車内で起きたことなので「病院内感染」と解釈すべきという見解を示している。チョン・ウンギョン対策本部現場点検班長は「救急車内感染は地域社会で起きたことだが、病院と病院を結ぶ閉鎖された空間での感染であり医療機関感染の延長線とみるべきだ」と説明した。まだMERS患者が不特定多数に伝染させる地域社会感染は発生していないとのことだ。

MERS感染の管理状況 資料:中央MERS管理対策本部(6月14日基準、単位:人) //ハンギョレ新聞社

4次感染2人発生
76番目の患者の大学病院移送中
運転者・同乗者の感染確認

また感染経路不明確…
126番目の患者は平沢グッドモーニングの看病人
「14番目の患者が入院中は仕事していない」

感染分からないまま不特定多数と接触
143番目の患者はテチョン病院コンピュータ作業者
10日間タクシーに乗りレストランを利用
浦項で教師をする患者も5日間授業

 しかし京畿道の平沢(ピョンテク)地域で感染した二人の患者の場合、明確な感染経路が明らかにならず、地域社会感染の可能性を排除することはできない状況だ。11日に陽性反応を示した126番目の患者(70、女性)は、平沢グッドモーニング病院で患者を世話する看病人だが、14番目の患者が入院した先月25~27日は仕事をしていなかったと話していたことが分かった。

 また、10日に陽性反応が出た平沢警察署の警察官である119番目の患者(35)は、先月31日に平沢博愛病院を訪問していたが、52番目の患者(54、女性)が同病院を立ち寄る以前に来ていたと発表され、感染経路が分からなくなってしまった。対策本部もこの日、「博愛病院の医務記録と監視カメラの映像を分析した結果、(119番目の患者と52番目の患者)二人が時間的にも空間的にも遭遇した可能性は非常に低いと把握している」と明らかにした。

 4次感染と病院外感染に対する憂慮は、自分が感染したことを知らないまま日常生活を送る3次感染者が次から次へ登場し、より大きくなっている。16番目の患者(40)が入院した大田(テジョン)テチョン病院でコンピュータ関連業務をしていた143番目の患者(31)の場合、2日から発熱症状があったにもかかわらず、10日間タクシーに乗り、会社に出勤してレストランに立ち寄るなど不特定多数のかなりの人と接触した。慶尚北道・浦項(ポハン)の高校教師である131番目の患者(59)は、1日から風邪の症状などで浦項と慶州の病院4カ所に立ち寄り、在職中の高校で5日間も授をしていた。

 このように自分がMERS感染者と気づかずに発病した状態で、病院だけでなく会社や学校など地域社会で数百人と接触して第3の「スーパースプレッダー」になる可能性がある人だけで、55番目、76番目、89番目、90番目、98番目、115番目、131番目、137番目、143番目の患者の9人に及ぶ。彼らが接触した人々が隔離対象から解除されるには今月26日を過ぎなければならない。まだいたる所が地雷畑のようになっているためMERSがどこに飛び火するか分からない状況にある。

イ・グンヨン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-06-15 01:03

http://www.hani.co.kr/arti/society/health/695901.html訳Y.B

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