登録 : 2015.06.15 23:04 修正 : 2015.06.16 05:43

 電話説得以外に方法ない
 隔離診察室で騒ぎ起こす場合も
 「周りの人に配慮し、当局の指示に従うべき」
 協力拒否の場合、伝染病予防法により処罰も

MERS感染を心配せず診療を受けられる87の国民安心病院の中の一つソウル市新村セブランス病院選別診療所前で、病院スタッフが15日午前、病院を訪問した患者に説明をしている=イ・ジョンヨン先任記者//ハンギョレ新聞社

 中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスに感染した疑いがある隔離対象者が、15日現在、5千人を超え、彼らに対する管理にも赤信号が灯った。外部活動が禁止された隔離対象者たちが息苦しさを訴えて無断で外出をしたり、騒ぎを起こす事例も出ているが、保健当局にもこれといった対策がなく、状況がますます悪化している。

 京畿道に住むイ氏(47)は、夫が今月7日、MERS陽性判定を受けて病院に隔離入院されてから、家族全員が自宅隔離中だ。息子2人とイ氏は、一週間もアパートに閉じ込められて、受刑者のような生活を余儀なくされている。自宅の外には出られないため、昼寝をしたり、テレビを見ながら暇をつぶし、生活必需品はネットショッピングで届けてもらう。地域保健所で1日に2回ほど電話をかけて発熱したかどうかなど、体の状態を尋ねてくるが、これさえもめんどくさく感じられる。イ氏は「高校生の息子が思春期で多感なうえ、家の中だけで過ごしているため、気を使う。何よりも、息子の友人たちが後でこの事実を知ったら、MERS感染を恐れて(息子を)避けるのではないか、心配だ」と話した。

 感染が疑われた患者が、不安のあまり、医療スタッフの指示を拒否して騒ぎを起す事例もあった。141番目の患者(42)は、先月27日、父の定期検診のために一緒にサムスンソウル病院に立寄り、14番目の患者が訪れた1階のトイレを使用した。今月9日から発熱や咳などの症状が現れると、MERS感染を疑った彼は12日になってようやく、ソウル江南(カンナム)区の保健所に申告した。しかし、救急車が到着するまでの15分を我慢できず、タクシーに乗って周辺にある江南セブランス病院に向かった。彼は病院の外に設けられた臨時診療室で検査結果を待っている間、「MERSを広めてやる」と騒ぎを起こした。結局彼を制止した医師3人も隔離措置を受けた。

 息苦しい隔離生活に耐え切れなかった人たちが自宅を離れる事例が増えており、警察と保健当局も対応を迫られている。忠清北道清州(チョンジュ)市では自己隔離対象者に指定された50代の女性が14日午後、屋外でテントを張って休息しているところを周辺の人々が申告し、警察が出動した。この女性は、保健所に「何の症状もないのに自己隔離者になって、あまりにも息苦しくて外に出てきた」と話した。

 保健所では自己隔離者たちの離脱防止に追われている。世宗(セジョン)市保健所の関係者は、「家の前でずっと監視することもできない状況なので、自己隔離者が外出したかどうか把握する方法がない。担当者が持続的に電話をかけて信頼関係を築き、最大限説得するしかない」と述べた。彼は「自己隔離者たちに米、ラーメン、水のような基本的な生活必需品を送っている。 『卵が要る。米は雑穀で送ってくれ』など、いろいろな要求をする人もいるが、可能な限り応えるつもりだ」と述べた。

 上渓(サンゲ)ベク病院精神科のイ・ドンウ教授は、「保健所や医療スタッフの指示に従わない人たちは、自分の行動が及ぼす影響の深刻さがよく分からない場合が多い」とし「自宅隔離は、自宅で適切な休息を取りながら、もしかしたら現れるかもしれない発症に備えて、周りの人に病気を移さないようにする最低限の配慮であるだけに、保健当局の隔離指示に必ず従わなければならない」と述べた。自宅隔離命令を受けてからも、外出をしたり、隔離を拒否した人は、伝染病予防法により300万ウォン(約33万円)以下の罰金に処される。

キム・ジフン、キム・ソヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-06-15 20:13

http://www.hani.co.kr/arti/society/health/696053.html 訳H.J

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