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韓国政府、MERS感染の24病院を公表

登録:2015-06-07 16:12 修正:2015-06-08 08:13
チェ・ギョンファン副首相発表文全文
MERS患者の発生が確認されたサムスンソウル病院で5日午後、医療スタッフがMERSの伝染を防ぐために一般人の出入りを統制し、応急室入口脇に設置した臨時診療所で勤務している=キム・ソングァン記者//ハンギョレ新聞社

 韓国政府は「MERS確定診断患者」が発生、もしくは確定診断患者が経由したサムスンソウル病院など24の病院名簿を7日全て公開した。

 チェ・ギョンファン経済副首相兼企画財政部長官は7日午前11時、政府世宗(セジョン)庁舎でMERS確診患者が発生したり確診患者が経由したサムスンソウル病院など24の病院名簿を含む「MERS(中東呼吸器症候群)対応措置」を発表した。

以下は発表文の全文

こんにちは。 首相職務代行チェ・ギョンファンです。

MERSと関連して昨日帰国直後に関係長官会議を開きました。 今日はその結果を含めいくつかの対応措置事項を申し上げます。

 政府は現在MERSが病院内感染水準であり地域社会拡散がない状況であることを再確認しましたが、患者数が増加を続け隔離対象者も増えているため国民の皆様の心配と不安を解消できるより強力な対応措置を施行しようと考えます。

 政府はMERS遮断の最大の峠である6月中旬まで、地方自治体・民間・軍・学校など全てが参加する総力対応体制を強化します。 対応活動に必要な予算は災害管理基金、予備費などを活用し迅速に支援します。

 まず、確診患者が出てきた病院名簿などの情報を国民の安全を確保するために公開しようと思います。 MERSの実際の感染経路は病院を中心に行われており病院に対する強力な統制が避けられなくなりました。 大統領も6月3日、MERS対応民官合同緊急点検会議で、患者が発生した医療機関を透明に教えなければならないと指示され、これに伴い発生しうる申告急増に備えた申告システムの構築、および隔離病床追加確保などの事前準備を終えて公開することになりました。

 確診患者が発生したり経由した病院は合計24カ所です。 このうち平沢(ピョンテク)聖母病院、サムスンソウル病院など確診患者が発生した病院は6カ所です。 残りの18病院は確診患者が経由した病院です。

 今回経由病院を同時に発表するのは、確診患者の移動経路を政府が正確に把握しており、これを国民に透明にお知らせするためのものです。

 病院の細部内訳は配付した資料を参考にしてください。 今後も患者発生病院の名簿を公開し、病院内接触者をより能動的に発掘しMERS拡散を防止します。

 現在治療を受けておられる患者の方々は、陰圧隔離病床が設置された病院で安全に治療を受けておられ、一般国民に伝染する可能性は全くありません。 また、初期に多少不十分だった自宅隔離者に対するモニタリングを強化するために、隔離者全員を保健所および地方自治体公務員と1対1でマッチングし、責任管理する体制を迅速に構築・運営し、関係部署との協議を経て携帯電話位置追跡も推進する予定です。 これは隣人と家族のための避けられない措置であることを理解してください。

 合わせて、MERS対応関連情報は最大限に公開するものの、窓口は保健福祉部に一元化して、地方自治体や教育庁との協力を強化し医療に関する専門的な事項発表時に民間専門家の参加を拡大します。

 あわせて、国際社会との共助を強化するために、外交部など関係部署が共同でWHOとのMERS合同評価(6.8~)等に積極的に備えます。

 今回韓国で発生したMERSは全て医療機関内で感染した事例であり、地域社会での伝播はなく確実な統制が可能です。 国民の皆様には、デマに惑わされることのないように願います。

 国民が過敏に反応して経済活動が過度に萎縮しないよう協力し、政府でも各種の国内外行事が支障なく推進されるよう積極支援して、韓国の経済に否定的な影響が最小化されるよう、すべての先制的な措置を取ります。

 合わせて国民の皆様も各自が個人衛生を遵守して共に努力されるようお願いします。

 MERSは空気を通じては感染しません。 専門家は一般インフルエンザ水準で適切な隔離が行われ、個人衛生規則さえよく守れば社会的拡散はない統制可能な疾患と評価しています。 過度に心配するあまり、不必要な混乱が発生しないよう積極的な協力をお願いします。

 政界と地方自治体も政府を信じて落ち着いて共に対応するならば、成功裏に勝ち抜くことができると確信します。

https://www.hani.co.kr/arti/society/health/694604.html 韓国語原文入力:2015-06-07 11:59
訳J.S(1984字)

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