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セヌリ党、わずか四日で公務員年金改編合意破棄

登録:2015-05-06 23:00 修正:2015-05-07 07:40
 与党、所得代替率50%明記を拒否
 野党「合意を破棄したセヌリ党に責任」
公務員年金法改正案処理のために6日夜、国会本会議場に待機していたセヌリ党議員が、与野党の合意処理が失敗に終わった直後に本会議場から出ている=キム・ギョンホ先任記者 //ハンギョレ新聞社

 与野党代表が2日に合意した公務員年金法改正案の4月の臨時国会での処理が、「国民年金名目所得代替率50%」の明記にセヌリ党が反対したため失敗に終わった。 与野党ともに5月中に公務員年金などを処理するための臨時国会を推進する意向を明らかにしたが、両者の見解の違いを狭めることは容易でなく、公務員年金改編は相当期間漂流するものと見られる。

 与野党はこの日、公務員年金法改正案の本会議処理のための交渉を行ったが、「公的年金強化と老後貧困の解消のための社会的機構」構成案に「国民年金名目所得代替率50%」を明記しようという新政治民主連合の要求に、セヌリ党が最後まで反対し、公務員年金法改正案を本会議に上程することもできずに散会した。 これに先立つ2日、与野党代表は2028年までに40%に下げることになっている国民年金名目所得代替率を50%に引き上げ、公務員年金改革にともなう財政節減分の20%を国民年金など公的年金強化に使うとした公務員年金実務機構合意文を「尊重する」として受け入れていた。

 セヌリ党ではこの日朝から主に親朴槿恵系の議員を中心に“50%明記”反対論が相次いだ。 親朴系のソ・チョンウォン最高委員はこの日の夜に開かれた最高委員会議で、金武星(キム・ムソン)代表とユ・スンミン院内代表に「再交渉すべき」と圧迫した。 二度にわたり開かれた議員総会では、親朴系のキム・テフム、イ・ジャンウ、ハム・ジンギュ議員らが「公務員年金を国民年金と連係させ、拳大のコブを取ろうとしたが、逆に頭の大きさもあるコブを付けたようなもの」 「院内指導部の総体的戦略不在」として指導部を圧迫した。

 ユ・スンミン院内代表とウ・ユングン新政治民主連合院内代表はこの日夜、一時は公務員年金実務機構合意文を公的年金社会的機構構成のための国会規則の付則に別添する方式で暫定合意した。しかし、この案もセヌリ党最高委員会と議員総会を経て拒否された。 金武星代表はこの日夜、議員総会の直後に記者たちと会い「党代表、院内代表、公務員年金特別委委員長、両党幹事など7人が全てを勘案して合意した2日の合意文以外には絶対に受けることができないということが一貫した私たちの立場」と最終方針を明らかにした。 こうしてこの日の本会議はパク・サンオク最高裁判事任命同意案を処理しただけで散会した。

 ユ・スンミン院内代表はこの日夜、本会議散会後に記者たちに「7日に新政治民主連合で新院内代表が選出されれば、臨時国会を開く方案を協議する」と話した。 新政治民主連合も直ちに臨時国会の招集を要求することにしたが「国民年金名目所得代替率50%」明記を一貫して要求する方針なので陣痛は続くと見られる。 文在寅(ムン・ジェイン)新政治民主連合代表は「セヌリ党は野党との約束を古靴を捨てるように破棄した」として「公的年金強化のために最後まで最善を尽くす」と述べた。

ファン・ジュンボム、イ・ジョンエ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/690112.html 韓国語原文入力:2015-05-06 22:29
訳J.S(1493字)

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