125回目の世界メーデーの1日、民主労総と韓国労総が、約15万人が参加した歴代最大規模のメーデー大会を開き、政府の労働市場の構造改革への反対の声をあげた。
民主労総は午後3時、組合員5万人(警察推算2万2000人)がソウル広場に集まる中、メーデー大会を開き、経営界の身を削ることなく、労働者だけに犠牲を強要する政府の一方的な労働市場の構造改革を中止し、現在5580ウォン(約618円)の最低賃金を1万ウォンに引き上げることを要求した。ハン・サンギュン民主労総委員長は、「すべての労働者の労働基本権保障、公務員年金改悪の阻止、公共機関の偽正常化対策の粉砕、セウォル号事故の徹底した真相究明とゴミのようなセウォル号施行令の廃棄、「ソン・ワンジョン問題」で現れた腐敗政権の退陣に向けてさらに力強く前進しよう」と訴えた。
韓国労総も午後2時から、ソウル汝矣島(ヨイド)公園に約10万人(警察推算4万人)の組合員が集まって「労働市場の構造改悪阻止および生存権死守のための全国労働者大会」を開いた。キム・ドンマン韓国労総委員長は、「社会の二極化を解消するために、労働界が粘り強く要求してきた労働市場の二重構造の改善の問題に対し、政府は、むしろ二極化を深化させる労働市場の構造改悪の強行で応えた」とし、政府が今のような改革を強行すれば、韓国労総はゼネストに入る計画であることを明らかにした。
労働者大会には、与野党の代表も参加した。金武星(キム・ムソン)セヌリ党代表は「政府は、一方的な(労働市場)の構造改革の推進で対立を深化させてはならない。セヌリ党は、政労使の皆がウィン・ウィンできる対話に向けて、政府に対話再開を要求する。労働界も対話に参加してくれることを切に願う」と述べた。文在寅(ムン・ジェイン)新政治民主連合代表は、政府の労働市場の構造改革について、「政府は、より低い賃金、より多くの非正規労働者を労働市場の構造改革と言いながら、押し進めようとしている。政策失敗の責任を正社員に押し付ける無責任な措置であり、改革ではなく改悪だ」と批判した。
民主労総、乙支路・鍾路一帯行進
警察、車両の壁設置..催涙液入り放水銃使用
来月共同ゼネストの実現可能性
セウォル号遺族100人も集会に参加
先月24日、民主労総がゼネストを宣言した中、韓国労総も今月末からゼネストのための組合員総投票を行う方針だ。労働界では、来月初めか中旬に二大労総の共同ゼネストが実現される可能性があるとの予想も出ている。
一方、民主労総所属の組合員は、午後4時から乙支路(ウルチロ)と鍾路(チョンノ)一帯で行進を行った。この過程で申告された行進方向ではなく、仁寺(インサ)洞と安国(アングク)洞に向かって移動したことで、警察との衝突が起きた。警察は、待機中だった車両の壁をすぐに設置して道路を封鎖し、カプサイシン催涙液をを参加者に向けて放った。警察は190カ中隊約1万5000人の警察力を投入した。一部の組合員が車両の壁をロープで縛って片付けしようとする過程で警察と衝突が起き、夜8時現在、12人が連行された。
セウォル号遺族約100人も民主労総の集会とデモに参加した。この日の夜、遺族は市民、民主労総組合員と一緒にセウォル号追悼汎国民徹夜行動を行った。
韓国語原文入力: 2015-05-01 21:08