連行から解放されたユミンさんの父親
「全身棒で叩かれたようにズキズキと痛む」
弟を失ったチェ・ユナ氏
「警察の盾入ってきて
遺族やシスターたちも下敷きにされそうになった」
「昨日はあまりにも酷かったです。子供たちを失ってから1周年の追悼行事だというのに...。警察がセウォル号惨事の犠牲者遺族にまで放水銃を撃ち、大声で悪口まで言うなど、信じられない状況でした。どうしてここまでしなくてはならないのですか」
檀園高校2年9組の故イ・ボミさんの母チョン・ウニョン氏(45)は19日午後、ハンギョレ記者と通話する時も怒りが収まらない声で語った。チョン氏は18日、ソウル光化門広場などで開かれたセウォル号惨事汎国民大会に参加し、19日午前2時頃、他の遺族たちと京畿道・安山(アンサン)の家に帰ってきた。
18日、警察がソウル都心で市民とセウォル号遺族に向かって放水銃とカプサイシン催涙液を放つ間、遺族は怒りと悲しみを噛みしめざるを得なかった。チョン氏は「昨日遺族はもちろんのこと、子供たちを追悼しに来た市民たちが警察に連行されるのを見るたびに、胸が痛んだ。なぜ警察がセウォル号1周年追悼行事を鎮圧したのか理解できない」と述べた。
警察庁がこの日のセウォル号惨事汎国民大会を「4・18不法・暴力集会」と規定し、主導者全員を厳しく処罰すると発表したことに対し、遺族は大きく反発した。
光化門の楼台の遺族座込み場を守っていた檀園高校2年3組故チェ・ユンミンさんの姉チェ・ユナ氏(24)は、「18日昼から警察が盾を前面に出して入ってきて、光化門広場の近くでは、遺族とシスターたちが下敷きになりそうな危険な状況もあった。車の壁を設置して道を塞ぎ、放水銃を人の顔に向かって撃った警察が、まるで自分たちが被害者であるかのふりをする。警察に恥ずかしくないのかと訊いてみたい」と訴えた。
「車の壁を準備したが、事前に設置したことはない」と過剰鎮圧ではないとする警察庁の主張についても、チェ氏は「最初から横断歩道など、人が通れそうなところは、車の壁がすでに設置されていた」と反論した。
汎国民大会に参加できなかった遺族たちは関連記事や動画を見ながら、一晩中心配で眠れない夜を過ごした。檀園高校2年7組故イ・グンヒョン君の父イ・ピリュン氏(56)は「警察が遺族と市民を鎮圧している記事を見るたびに腹が立った。子供と同じクラス遺族数人が警察に連行されたというニュースを聞いて、不安と心配で18日は眠れなかった」と話した。
連行された「ユミンさんの父さん」キム・ヨンオ氏は19日午後、ソウル・蘆原(ノウォン)警察署から解放された。キム氏は、自分のフェースブックに投稿し「全身を棒で叩かれたようにズキズキ痛みます」とし「私たちセウォル号家族たちは昨日希望を見ました」と記した。この文でキム氏は、「多くの市民が一緒にしてくださる姿を見てとてもありがたかった。これ以上真実が嘘に敗れる姿を見るわけにはいかず、私たち家族(遺族)は安全な国を作るため命までかけた。(真相究明を妨げるセウォル号特別法)施行令廃棄のため、最後まで戦う」と主張した。
韓国語原文入力:2015-04-19 20:10