支持率40%台回復に自信
参謀陳改編も一役
「4大改革課題必ず成し遂げるべき」
国政課題早急に解決する意向表明
朴槿恵(パク・クネ)大統領は17日、最近行われている検察の防衛産業不正及び企業捜査などと関連し、「今度こそ不正の根っこを見つけだし、その根っこが掴んでいる不正の塊を取り除かなければならない」と述べた。12日に李完九(イ・ワング)首相が「不正腐敗を抜本塞源する」との対国民談話を発表したのに続き、今度は朴大統領が直接全方位的で徹底した不正腐敗清算を予告した。
朴大統領はこの日午前、大統領府で主宰した閣議でこう述べたうえ、「単に国防分野だけでなく、韓国社会の各部門で積りに積もった慢性的な腐敗に対して、断固たる措置が必要だ」と強調した。朴大統領はさらに「経済再生において、私たちが放置してはならないのが不正腐敗と思う」とし「今回首相が腐敗清算を進める際には、いかなることにも揺らぐことなく、国民と国の経済のために使命感を持って必ず成し遂げてほしい」と指示した。
朴大統領がこのように「激しい」言葉を使って腐敗清算を強調した背景には、政権発足3年目に合わせて意欲的に始めた不正清算に失敗すると、今後の国政を進める動力が回復困難なほど消尽されるという危機意識があるとみられる。朴大統領が検察の捜査中の防衛事業不正と海外資源開発関連の背任問題、大企業の裏金捜査などを直接または間接的に言及し、徹底した捜査を注文したのも、同様の危機意識からだ。
朴大統領は、「昨年11月に発足した防衛産業不正特別監査団と防衛産業不正合同捜査団の活動が本格化し、韓国軍の武器受注納品とこれに関連する各種の不正が次々と確認されたことで、国民に大きな衝撃と失望を抱かせている」と言及した後、「このような不正は長い間積もってきた深刻な積弊であり、国民の生命と安全を担保に私利私欲を満たそうとする犯罪」だと重ねて強調した。続いて「国民の安全を犠牲にして、貴重な税金を無駄にし、また公正な競争と報酬を歪曲する不正腐敗を、これまで行ってきた慣行ややむを得ない事業慣行という風に放置するわけにはいかない」と付け加えた。
大統領府周辺からは、今月初めの中東歴訪後、朴大統領の支持率が40%台に回復傾向を見せるなど、国政を取り巻く環境が徐々に良くなっており、今回の不正腐敗清算の動きにもかなりのはずみになるとの見方が多い。内閣と大統領府の参謀陣改編、そしてそれに伴う聴聞会が特に大きな問題もなく終わったことで、朴大統領も自信を回復して様々な指示を意欲的に出しているという。朴大統領が同日腐敗清算の理由として「国民は財布のひもを固く締めて、血と汗を流して努力しているのに、税金を私欲のために乱用することは決してあってはならない犯罪」と「国民」と「犯罪」を対比したのも、このような雰囲気を反映したものと見られる。
徹底した不正腐敗清算の推進をもとに主要な国政課題を早期に解決する意向も示した。朴大統領は、「政府が推進している公共、労働、金融、教育の4つの改革課題は、今はつらいが将来の世代のために必ず成し遂げるべき課題」であるとし、「3〜4月中に4大改革の大きな柱である公共部門と労働市場改革が最初の成果を上げると、他の改革課題もうまく解決できると思っている」と述べた。
韓国語原文入力: 2015.03.17 21:38