大統領府、予告通り16日に内閣改造発表予定
閣僚2〜3人と秘書室の小幅交替の見込み
ユ・スンミン「国民を失望させてはならない」
また親朴を起用なら悪影響も
李完九(イ・ワング)首相候補者の任命同意案が16日午後に国会を通過してから、世論の視線は大統領府に注がれている。内閣改造と大統領府の改編など、人事刷新を求められてきた大統領府が、すべての人選スケジュールを「首相候補者の任命同意案通過後に」と予告していたからだ。大統領府関係者はこの日、任命同意案通過後、「予告された通り17日に人事発表があるのではないか。任命同意案の処理日程が予想と変わらなかったので、変化はなさそうだ」と伝えた。朴大統領が国会から大統領府に送られた裁可案に署名した後、すぐに李首相の要請を受け内閣候補者の発表の手続きに入ることに何の問題もないという説明だ。李首相が17日午前に予定された国務会議に出席した後、自然に内閣改造の発表が行われる手順となるのが有力だ。
大統領府は今回の首相承認の過程で、与党内部ですら反対票が出るなど、歴代最低水準の首相承認支持率に直面したため、内閣改造と大統領府の改編ではこれを少しでも相殺できる人的刷新カードを切らなければならない状況に追い込まれた。ユ・スンミン セヌリ党院内代表はこの日の国会本会議を終えた後記者たちと会い、内閣改造と関連して「国民を失望させないでほしい」とし「大統領府が今の状況を打開するためには、大胆で国民の目線に合わせた人事刷新が必要だと進言した。今は推移を見守っている」と述べた。
このように与党内部からは「人事幅の拡大」と「新しい人材の登用」などを求めているが、人事聴聞会の負担などと小幅の内閣改造方針のため、人事の幅が増える可能性は大きくないと思われる。空席の海洋水産部長官を含めて2〜3人の大臣が交替される小幅な内閣改造に、大統領府の改編もキム・ギチュン秘書室長と一部の秘書官級の参謀を交替する水準になるというのが、大統領府周辺の共通意見だ。
むしろ関心を集めている部分は、内閣ではなく朴槿恵(パク・クネ)大統領が指名するキム・ギチュン秘書室長の後任人事だ。今後、朴大統領が3年目の国政をどのように運営していくかを予告する人選でもあり、この日承認された李完九首相の役割を予測できる尺度でもある。キム室長のように検察を掌握できる、検察高位幹部出身または親朴槿恵系政治家などの側近がまた抜擢される場合、朴大統領の既存の国政運営方式に特別な変化はないと見ることができる。李首相が交渉力のある政治家出身であっても、朴大統領の国政運営方式が変わらなければ、彼もやはり“責任首相”とはほど遠い“儀典首相”に転落する可能性が高い。
さらに、李首相はすでに道徳性が問題視され、大きな傷を負って出発することから、序盤から力を発揮できるのは難しい状況だ。朴大統領が今のように大統領府を中心に仕事を処理していくと、与党内部の反発と分化が加速され、朴大統領が抱え込まなければする負担がより大きくなるしかない。与党のある重鎮議員は「新秘書室長には野党からも認められる統合型の人物を抜擢し、権限は果敢に首相に委任するのが朴大統領にも有利だろう」と助言した。政権発足から3年目を迎え、力を入れている公務員年金改革と公職社会の革新、、労働市場の構造調整などの主要な懸案を順調に処理するためにも、李首相の政治力をフルに活用しなければならないという忠告でもある。
韓国語原文入力:2015.02.16 19:54