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首相候補任命採決16日に延期で与野党衝突回避

登録:2015-02-12 23:04 修正:2015-02-13 08:28
「日程通り」を主張したセヌリ党
仲裁後議員総会開いて採決延期追認
「李完九聴聞報告書一方的な採択」糾弾。文在寅新政治民主連合代表(前列左から4番目)と議員たちが12日午後、セヌリ党が野党の反対にもかかわらず、李完九首相聴聞の結果報告書を与党単独で採択し後、開かれた議員総会でこれを糾弾スローガンを叫んでいる。イ・ジョンウ先任記者//ハンギョレ新聞社

新政治民主連合、採決欠席論と湖南首相論に
意見分かれて採決参加をめぐり結論出ず

12日も李候補者の首相承認をめぐる与野党対立の余震は続いた。李完九(イ・ワング)首相候補者任命同意案の国会採決がチョン・ウィファ国会議長の仲裁で16日に延期され、極限の対立は回避された。ただし、チョン議長が「16日の本会議は、セヌリ党単独でも開く」と述べただけに、候補者承認の採決をめぐる与野党の対立は避けられないものと見られる。

 この一日、セヌリ党では緊迫が続いた。李候補者の”デパート式”の疑惑で世論が悪化した状況で、アン・テヒ、ムン・チャングク首相候補に続く李候補者の落馬を防ぐため、この日に予定され本会議で単独で採決を強行するためだった。

 新政治民主連合は一応世論で優位を占めているという判断から、本会議の延期を実現させてから、李候補者を辞退に追い込むという腹案をもってセヌリ党との交渉に臨んだ。ただし、李候補者不適格という党論をベースに採決不参加を主張する原則論と、湖南首相論などによる忠清圏の世論を考慮すべきだという現実論が水面下で対立し、採決に参加するかどうかについては結論が出なかった。

 この日の午前9時、院内代表及び院内首席副代表と国会議長との会合でチョン議長は、与野党の合意による採決の原則を明らかにした。しかし、セヌリ党のユ・スンミン院内代表は、与野党の議題の合意を前提に「日程通り国会で採決できるようにしてくれ。 (セヌリ党の)強行処理というのは納得できない」と主張した。オ・ユングン新政治民主連合院内代表は「人事聴聞を強行処理しろという国民はいない。一方的に処理してはならないという点を伏して申し上げる」と述べた。すぐにチョン議長は、本会議を13日または16日に先送りする案を提案した。

 それからセヌリ党は議員総会を3回開いて、首相任命同意案の処理方向について議論した。セヌリ党の議員たちは、午前10時と午後1時30分に国会で開かれた議員総会で「チョン・ウィファ議長を説得して与党単独でも任命同意案を処理しよう」と意見を集約した。セヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表は議員総会後に記者たちと会って、「今日の議員総会で(党所属議員)全員が同じ意見だった」と話した。

 午後1時50分頃、与党所属の李完九首相候補人事聴聞委員会議員たちは、人事聴聞審査経過報告書の採択に対する与野党の合意が行われなかったことを受け、午後2時頃、セヌリ党議員だけで特別委員会を開き、単独で経過報告書を採択した。新政治民主連合所属の人事聴聞議員が単独処理に抗議して糾弾声明を出したことで、緊張はさらに高まった。新政治民主連合は、午前と午後の二回にわたる議員総会で23日への本会議の延期について意見の一致を見ながらも、採決に参加するかどうかについては内部的に議論が続いた。

 首都圏のある議員は「忠清圏を中心に湖南首相論の影響を意識している。採決に参加しなければならないかという意見も相当ある」と言う。首都圏の他の再選議員は「採決欠席を主張する側が強硬だ。指導部も参加に言及するのは容易ではないだろう」と話した。新政治民主連合が議員総会で国会議長仲裁案である16日に本会議を延期することを受け入れ、それをセヌリ党に提案したことで雰囲気が反転した。セヌリ党は午後4時に党最高委員会議を開き、野党の要求を受け入れた。続いて午後4時20分頃、緊急議員総会を再度開き、議事日程の延期に対する追認手続きを経た。この日、李完九候補者はソウルの自宅に蟄居した。

ホ・オヨン、キム・ギョンウク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015.02.12 20:18

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/678227.html  訳H.J

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