光州(クァンジュ)地域に分散しているアジア太平洋戦争の遺跡とその傷痕をまとめた本が出た。
「勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会」は11日、イ・クコン常任代表が写真を撮り、チョン・ヘギョン博士(国務総理所属の対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者等支援委員会)が著述した『私たちの村の中のアジア太平洋戦争遺跡』(写真)光州広域市篇が出版されたと明らかにした。
この本は、光州に残っているアジア太平洋戦争(1931~1945)期間中のアジア太平洋戦争の遺跡を追跡し記録した結果だ。 光州に残っているアジア太平洋戦争と関連した遺跡は、軍部隊(18カ所)や鉱山(13カ所)等49カ所あるという。 光州西区治平(チピョン)洞一帯にあった治平里飛行場という軍の飛行場もそのうちの1カ所だ。 日帝強制占領期間にこの治平里飛行場で訓練を受けた青年たちが、アジア太平洋戦争の末期に“神風自殺特攻隊員”として動員されることもあった。
西区華亭(ファジョン)洞の光州学生独立運動記念館の近くには3つの洞窟がある。 この軍事施設物は、日本軍の最終防御を目的に構築された飛行場の付属施設だったいう事実が、昨年この団体が主管した踏査を通じて初めて明らかになった。 特にこの本ではこれまで良く知られていなかった鐘ヶ淵全羅南道工場に動員された10代の紡績女工の人権蹂躪実態も初めて紹介された。
イ・クコン常任代表は「この本は勤労挺身隊ハルモニと共にする市民の会が2013~14年の強制動員・平和研究会および市民と共に光州・全羅南道地域に散在している日帝強制動員の現場を訪ねて記録した成果として発刊された」と話した。