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李明博前大統領回顧録、秘密漏洩で検察が捜査へ

登録:2015-02-10 21:42 修正:2015-02-11 07:54
市民団体が秘密漏洩罪で告発
販売・配布中止の仮処分申請も
李明博前大統領の回顧録『大統領の時間』。 RHコリア提供 //ハンギョレ新聞社

 李明博(イ・ミョンバク)前大統領の回顧録『大統領の時間』が大統領記録物管理法違反と公務上の秘密漏洩などの疑いで検察の捜査を受けることになった。

 在任期間中の南北関係や首脳外交などと関連し、大統領指定記録物と思われる極秘内容を本に書いたたことを問題視したもので、秘密閲覧と流出の有無を確認するためには、執筆過程に参加した李前大統領と参謀陣、大統領記録物を管理する大統領記録館に対する調査が避けられないものと見られる。

 ソウル南部地検は「李明博審判行動本部」という団体などが9日、李前大統領を相手に公務上の秘密漏洩と大統領記録物管理法違反の疑いで告発状を出したことを受け、この事件を刑事6部(部長キム・ユチョル)に配当したと10日明らかにした。同団体はソウル南部地裁に『大統領の時間』の販売および配布中止の仮処分申請も一緒に提出した。国内外で大統領の回顧録が秘密漏洩などの疑いで捜査を受けるのは異例のことだ。

 これに先立ち『大統領の時間』の執筆に主導的に参加したキム・ドゥウ元大統領府広報首席は「李前大統領と参謀のメモと記憶をもとに回顧録を書いた。また、李前大統領の代理人(秘書官)が大統領記録館で数回にわたって大統領記録物を閲覧した」と執筆過程を説明した。これは、大統領指定記録物に分類され秘密として管理する必要があるの記録を、李前大統領が退任時に持ち出したか、あるいは秘密に保管されている記録を閲覧した後、無断で公開したという疑惑を呼んだ。特に李明博在任中大統領府で行政官として働いていたイ・ジェジュン大統領記録館長が、特別な理由もなく李前大統領側の記録物閲覧履歴の公開を拒んだことで、このような疑惑はさらに大きくなった。

 大統領記録館側は、国会安全管理委員会所属議員の閲覧履歴の要求に対し「長官に報告しなければならない事案」と提出を拒否している。ハンギョレが大統領記録館閲覧者の公開を求めて提出した情報公開請求に対しても10日、「個人情報が含まれている」と公開を拒否した。

パク・テウ、キム・ギュナム、ソ・ヨンジ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015.02.10 20:32

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/677826.html  訳H.J

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