チョ・ヒョナ前大韓航空副社長(41)から暴言を浴びせられ暴行を受けた後、米国ニューヨーク発A380航空機から強制的に降ろされたパク・チャンジン事務長が2日、チョ前副社長の結審公判で自身が現在“要注意社員”のように管理されていると話した。 チョ前副社長の父親であるチョ・ヤンホ韓進グループ会長は先月30日、娘の第2回公判に証人として出席し「パク事務長に対する直・間接的な報復はないだろう」と述べたことがある。
パク事務長はこの日午後、ソウル西部地方裁判所刑事合議12部(裁判長オ・ソンウ)審理で開かれたチョ前副社長らの結審公判に証人として出席した。 検察はパク事務長に「要注意兵士以上の要注意社員として管理されていると思うが、どう思うか」と質問し、これに対しパク事務長は「実際、そのような試みが何度もあったし、今でもそうだと思う」と答えた。
これに先立ち裁判所は、パク事務長が大韓航空で今後も勤められるかどうかがチョ前副社長の量刑に参酌すると明らかにした。これを確認するためにチョ会長を職権で証人として採択し、法廷に出席させて「心配ない」という“確約”を受けた。 だが、チョ前副社長に対する求刑が行われる結審公判に出席したパク事務長が、自身に対する大韓航空側の“直・間接的報復”に言及して、チョ前副社長に対する量刑判断にどのような影響を及ぼすのかが注目される。パク事務長は自身の業務復帰に支障が無いようにするという大韓航空側の立場に対して「そのような措置を受けたとは思えない」と反論した。
パク事務長とチョ前副社長が直接対面したのは、昨年12月5日チョ前副社長の“機内乱行”から二カ月ぶりだ。 チョ前副社長は法廷で頭を下げたまま、証人として出廷したパク事務長の顔を一度も見ようとしなかった。
パク事務長は「チョ前副社長に対する心境を話してほしい」という検事の要請に対して「合理的でなく理性的でない経営方式で私が受けたような行為に対して心から反省してください」と直撃弾を飛ばした。 パク事務長はさらに、多少震える声で「一つの組織の単純労働者であり、いつでも消耗品のような存在かも知れないが、チョ前副社長やオーナー一家は永遠にその場にいると思う。私が19年間会社を愛したその気持ち、また同僚たちが会社を思うその気持ちを推し量り、もっと大きな経営者になる踏み台とすることを願う」と話し、ついに涙をこぼした。