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大統領府文書流出容疑チョ・ウンチョン前秘書官の逮捕状棄却

登録:2014-12-31 07:55 修正:2014-12-31 08:03
大統領府文書流出に介入した疑いで請求された逮捕状が棄却されたチョ・ウンチョン前大統領府公職規律秘書官が31日午前ソウル中央地検を後にしている。ソウル/連合ニュース

文書流出に捜査の焦点合わせた検察に打撃
「大統領府ガイドライン」捜査への批判は不可避

 検察がチョ・ウンチョン前大統領府公職規律秘書官に対して請求した逮捕状が棄却された。朴槿恵(パク・クネ)大統領の厳罰要求により大統領府文書流出に対する強力な捜査を進めてきた検察には大きな打撃となる。

 ソウル中央地方法院オム・サンピル令状担当部長判事は31日深夜、「チョン・ユンフェ文書」事件を捜査するソウル中央地検捜査チームが公務上秘密漏洩と大統領記録物管理法違反容疑で請求したチョ前秘書官の逮捕状を棄却した。

 チョ前秘書官は前日午後の逮捕状実質審査で容疑内容を強く否定した。彼は1月に当時公職規律秘書官室行政官だったパク・クァンチョン警正が作成した「チョン・ユンフェ国政介入報告書」などの大統領府文書を朴大統領実弟のパク・ジマンEG会長に渡したとする容疑は関連者の陳述に依存しているだけで事実と異なると反論した。検察は26日、チョ前秘書官を再召還した後に容疑が立証されたとし逮捕状を請求した。検察はチョ前秘書官がパク会長を監視する役割をしたのでなく、大統領府の状況を報告していたとし、彼が1月にソウル江南(カンナム)のある食堂でパク警正と共にパク会長に会った事実を状況証拠として提示していた。

 しかし逮捕状の棄却でパク警正に続きチョ前秘書官を拘束して事件を終わらせようとした検察の狙いは外れることになった。また「大統領府ガイドライン」に沿って捜査を進めたとする非難も避けられなくなった。今回の逮捕状棄却に先立ち、検察が大統領府文書流出者と目星をつけ請求したソウル警察庁情報分室所属チェ警衛とハン警衛の逮捕状も棄却されていた。チェ警衛は逮捕状が棄却された後、同僚のハン警衛が「容疑を認めれば起訴を免じる」と懐柔されたと主張する内容の遺書を残して自ら命を絶った。

ジョンファンボン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2014.12.31 01:20

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/671587.html 訳Y.B

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